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H2ブロッカー(胃腸薬)の副作用

12.23.2013 · Posted in 医療全般

胃腸薬ガスターなどの主成分、H2ブロッカー(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍といった消化性潰瘍の治療に用いられる薬品である。

“H”とはヒスタミンの頭文字で、“2”とはヒスタミンの受容体のうち2番目に発見された受容体のことで、“ブロッカー”とはその受容体を遮へいするものという意味。

その作用機序は胃の壁細胞に存在し胃酸分泌を促進するヒスタミンH2受容体に作用し、胃酸の分泌および食物による胃酸の分泌の両方を抑えてしまう。

副作用として、ヒスタミンH2受容体は人間の場合、胃壁の他、心筋等にも存在しているので、ヒスタミンH2受容体拮抗薬は心筋の受容体にも影響を与えるため、不整脈等の心臓の異常を起こすことがある。特に心臓病の患者が摂取することは禁忌とされる。ファモチジンを含む市販薬では死亡例も確認されている。

他に、便秘、発疹、眠気、頭痛、めまい、錯乱、うつ状態、幻覚、意識障害、不随意運動:振戦、眼振、 パーキンソニズム、 不安感、無気力感、混乱、幻覚、けいれん、アナフィラキシー、蕁麻疹、手足のしびれ 、白血球や血小板の減少、女性化乳房、乳汁分泌、帯下増加、月経不順、勃起障害など他にも多数。

特にヒスタミンは精神物質でもあるので、精神系作用が多いことに着目すべきである♪。

問題はこれだけではない。胃酸はただ食物を消化するだけでなく、強い酸性の要素により殺菌するという要素も兼ね備えている。つまり胃酸を抑えれば抑えるほど細菌による別の病気を引き起こしかねないという問題がある。

同様に胃酸を抑制することにより食物の消化が不十分になり、十分な栄養素を取るほどできなくなるという点でも問題であり、腸内細菌も人為的影響によりバランスを崩すことになる。

最近は、副作用も知られてきて、高齢者などにはあまり処方されなくなっている。
暴飲暴食で胃腸の調子が悪くなったときには、安易に薬に頼らず、生活習慣の改善とストレス・マネージメントが大切である。薬は対症療法。生活を改善しない限り、何度でも同じことの繰り返し。

胃腸の調子が悪ければ、食事を抜いて胃腸を休め、免疫を高めることを優先したほうがいい。

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