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向精神薬の起源「ソラジン」〜化学的ロボトミー

01.16.2014 · Posted in 向精神薬

向精神薬の起源は、1950年代初頭に、合成染料として開発された「ソラジン」。

この薬から、製薬業界と精神医療ビジネスを一変させた。

 

●向精神薬の起源…!

ロボトミー手術というものがあります。

lobotmy = lobo(前頭葉・中肺葉などの「葉」をあらわす)+tomy(切除する) つまり、総じて言ってしまえば脳の一部を切除する手術のことです。

もちろん、甚だしい害をもたらすことは間違いありません。かつてこの手術は究極の治療として賞賛されました。しかし、事実を知らない人々による賞賛の陰で、尋常でない数の人の命が奪われていました。

もちろんこのような手術を考案したのは精神科医であり、実践していたのも精神科医です。

このような、劇的な手法は精神科医の正体を自ら露呈することとなり、非難を浴びることになりました。
精神科医はこの非難をかわすために、ロボトミー手術ほど劇的ではないものの、しかし確実にロボトミーと同じ効果をもたらすものを探していました。

1950年代初めに、次なる「奇跡の治療」が開発されました。この治療は精神医学の金庫を膨れ上がらせ、精神医療施設の様相を変えるものとなりましたが、彼らの意図そのものは決して変りませんでした。

フランスの精神科医ジャン・ドレーは、もともと合成染料として開発された薬品、「ソラジン」を発見しました。「抗精神病薬」として売り出されたソラジンは、脳の機能を妨げるものであり、精神科医たちはその作用を「化学的ロボトミー」と呼びました。

ソラジンの発売と同時期に、精神科医のビジネスをその後一変させることとなった、新たな進展がありました。薬品をどのように投与するかは医師の処方箋によって決定されるという新しい法律です。その結果、大手製薬会社は医師を自分達の味方に引き入れようとするようになりました。1951年まで、米国医師会(AMA)は製薬業界に対する監視機能を果たしていましたが、…製薬会社から影響を受けたAMAは、公正であるべきその立場を捨てて、利益を追求する薬物ビジネスに加担したのです。

その結果、ソラジンが発売されてから8ヶ月のうちに、米国では精神科医によっておよそ200万人の患者にソラジンが投与されました。その4分の3が施設に収容されていない患者でした。精神科医と製薬業界は一生薬を消費し続けてくれる顧客を作り出すために、世間に彼らの「医薬品」を押し付けようと躍起になっていました。こうした薬物の使用は精神医学の領域を超えて一般の医療にまで浸透し続け、ごく日常的な身体の不調に対しても投与されるようになっていきました。

1960年代半ばまでに、アメリカでは向精神薬を摂取したことがある成人の割合は48%にまで上昇し、精神医学と性錫業界は何十億ドルもの金を得たのです。

1967年、プエルトリコに精神科医と医師が集まり「2000年には、向精神薬を正常な人間にも使えるようにする」という彼らの計画を推し進めました。この会議の報告書はこう述べられています。 「この分野で働く我々は、人間の感情や心の機能、意思をほぼ完全にコントロールできる可能性が発展しているのを目の当たりにしている。こうした人間的な現象は、様々な化学物質を使用することで引き起こしたり、止めたり、排除することが可能である。」

内海聡氏/CCHRの記事より

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