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クスリが人間をダメにする

02.26.2014 · Posted in 健康, 医療全般

文明をもち、人類は医療を進化させどんどん薬を開発してきた。クスリができた当初は、治らない病気が治ったのは事実だが、それが進むにつれ、どんなことでも病気と称して、薬に頼り過ぎ、人間本来の身体機能や五感を鈍らせてきた。

人間のできないところだけを医療の力を借りるのが、今は逆転してしまい、クスリに依存しないと生きていけないような人が大勢いる。

クスリなどなかった時代には、自然にあるものを駆使し、身体能力を高め、打ち勝ってきたのに、今は、そういう発想すらない。

クスリという科学の進歩は人間を劣化させたといえる。

クスリを飲む野生動物はいない。
だから人間は野生動物には勝てない。
生命力でも生存力でも病気でも。

ということを私はよく口にする。しかしこれは間違っているとは今でも思っていないし、事実として彼ら野生動物は今の人間よりよほど賢いと言える。

本来人間は野生動物より賢いのかもしれない。本当の意味での知恵と有益な文明だけを生かせば、人間は間違いなく野生動物より賢く繁栄することができるだろう。しかし実際は破壊的な肥大だけを続け地球を汚染し続ける、この地球にとって最大のがん細胞に人間は堕している。今、人類は野生動物や古典的民族(たとえばイヌイットやインディアンやアイヌやその他多くの民族たち)の生活や食生活をヒントとすべきであり、さらにいえばその後人類が文明を作ってきた良い意味での知恵を、それとミックスして人類の真の繁栄を目指す必要がある。なぜならそうしなければ本当に人類は一部の大金持ちに支配され、死に絶えかねないからだ。

まず昔の病気、野生動物がかかる病気といえばなんであろうか?
感染症
骨折
他の獣に襲われる
死産
食糧難による栄養失調
老衰
などが主体となるだろう。ここでは老衰が病気であるかどうかは横に置いておく。これ以外に少数ではがんや心臓病なども存在するが、真の野生動物(たとえばサバンナや密林などの野生動物)は、非常にがんや心臓病が少ないことが知られている。同様に古典的民族もがんや心臓病が少なかったことが知られている。

野生の動物ということでいうと、たとえば日本の山に住んでいるタヌキや鳥を野生の動物と見立て、彼らは病気にならないのは嘘とか逆に彼らもガンがあるとする論調もあるが、これは的外れな話だ。ここでいう野生動物の概念とは「現代の動物園で買われていない動物」という意味ではなく、人為的な毒物が一切存在していない時代の野生動物という意味だ。そして私は別に野生動物だから病気にならないと言っているわけではない。そうではなく質の問題であり種類の問題であるということを述べている。さらにいえばこの野生動物がかかりやすい病気は、そのまま古典的民族がかかりやすい病気にも通じている。彼らは別に不死だったわけではなく、我々と死ぬ理由が異なっていたという点が重要であり、古典的民族が生き延びた場合、非常に長寿の人が多く、痴呆なども少なかったということが重要なのである。

(内海聡氏「医者いらずの食」より抜粋)

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