人の話を聴くことと自分語り
自分を大好きなのは大いに結構だ。
自分の良いところも悪いところもきちんと把握して、それでも自分を好きであるなら。
自分のいろいろな面を見ることで、自分の考える自分と外から見た像が一体化し、充実し、主体化して行く。
自分が大好きで自分語りばかりする人は、自分の都合のいい面しか見てない。
触れられてはマズイ面は見てみぬフリをする。
だから、他人の話も自分のいいところだけを聞き、自分の都合のいいように解釈する。
つまり、相手がいわんとすることに、耳を傾けようとしないことが多い。
できるだけ、人の話の全体を受け取ろうとし、取り込んで消化し、それを自分に客観的にすり合わせて考えて、初めて人の話を聴いたことになる。
他人の話を聞いていても、引っかかった言葉の端にから自分の話をしたくてしようがない。
いつも自分のことで頭がいっぱい。
私は、私は、私は…
インプットなく、アウトプットばかりだと、その中身がスカスカになる。
主体性に持ちながら、情報を客観的に捉えて取り入れ、人間関係を作っていくこと。
それは簡単なことではない。
自分と他人、情報をとらえて、それを自分の生き方に反映するには、バランス感覚のある視点は欠かせない。