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20代死因の5割 自殺

06.13.2014 · Posted in 社会

少子化で親から過剰な期待をかけられ、一方で経済格差で満足に学校いけない、バイトではこき使われ、有能でもお金がなければ奨学金で大学に入っても返済に追い回される。厳しい就活でメンタルをヤラれ、やっと入った会社もブラックでメンタルをヤラれる。

税金は増える一方で年金はほぼ当てにできず、原発事故があったのに原発推進で放射能での身体の心配、TPPや憲法解釈改憲で戦争に行かされるかもしれない、将来の不安は山積み。

この後、幸せになれる可能性の低さを知っている若者。
そんな時代の20代に、「将来の夢を持って努力しろ」なんていっても、通じるわけがない。

20代死因の5割 自殺する若者の複雑な精神状態
2014年6月9日(C)日刊ゲンダイ

 若者の自殺が深刻だ。政府の2014年版自殺対策白書によれば、自殺者は2年連続で減少したが、若者に限っていえば自殺が高水準のままだ。15~39歳の死因は自殺が1位で、20代では死因全体の5割近くが自殺となっている。

 出生率も上がらず、このままでは日本から若者がどんどんいなくなってしまう。若者を自殺に追い込む理由は何なのか。自殺対策に取り組むNPO法人「ライフリンク」代表の清水康之氏は言う。

「自殺の原因は単純ではなく、生活苦や過労死、いじめなどさまざまですが、若者の場合、生きる意欲がそがれている面があるように感じます。就職活動に関して行った調査では、5人に1人が<本気で死にたい・消えたいと考えたことがある>と答えています」

■先進7カ国最低

 実際、2014年版子ども・若者白書では「自分の将来に明るい希望をもっている」という答えが、日本は61.6%で先進7カ国中最低だった。なぜ将来に希望が持てないのか。精神科医の和田秀樹氏の分析はこうだ。

「今の日本の学校教育にも原因があると思います。ゆとり教育で競争よりも協調が重視され、学生は勉強などの結果 よりも仲間のコミュニティーを大事にするようになりました。コミュニティーから外されれば孤独です。外されないように仲間の顔色をうかがうことに必死にな ります。内向的な学生が増え、将来の希望よりも現状維持を大切にする考え方が広がっているのだと思います」

 安倍首相は「日本を取り戻す」ではなく「若者の希望を取り戻す」をスローガンに掲げるべきだ。

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