諦めと可能性
「できない」と植え付けられるとそれ以上、努力も頑張りもしない。
子どものときに植え付けられた先入観は、大人になってもなかなか修正することはできない。
大人になっても、何度も何度も虐げられれば、変えるための行動もしなくなり、変えられるという思考さえなくなってしまう。
「できない」「無理」だと、諦めると、そこで、the end!
何度でもトライ!考え直して、作戦を立ててトライ!
常にそうやって、現状は変えられる意識を持ち続け、あらゆる方向から考える癖をつけていないと
やがて、自由は奪われる危険性がある。
【天才たちの共通項〜はじめに〜より引用】
生まれたばかりの象の首にヒモをつけ、それを杭につないでおくと、
いくら引っ張っても抜けません。
何十日かたち、杭が抜けないことを悟った象の子は、
もう永久的にヒモを引っ張ったりしなくなるのだそうです。巨象になって力が強くなっても、
杭は自分には抜けないという幼いときの結論を、生涯持ち続けていきます。
ヒモでつないでおかなくても、象はにげないのだとか。もうひとつ、ノミの話。
ノミをつかまえてコップに入れ、上を手でふさいだとします。
ノミは数十度も跳びはね、手に当たっては下に落ちることを繰り返しますが、
あるときにピタリと跳びはねるのをやめてしまう。そのあとで、コップをふさいでいる手をどけても、
ノミは永久に(一度も)跳びはねることなくコップの底でじっとしていて、
死んでしまうのです。象にしてもノミにしても、初期はあらゆる”自由”を持っていて、試してみます。
それが、ダメだ、無意味だ、と悟ると、
のちに条件が変わって違う結果になることが目に見えているのに、
何もしないでじっとしてることになってしまうわけです。子供も多分同じ。
初期(幼いころ)、「ダメだ」「いけない」「ちゃんとしなさい」
「もっともっと」「まだまだ」と言い続けたら…。
「力が足りない」「能力が低い」「今のままじゃいけない」と叱られ続けたら…。二度と跳ばないノミになってしまうでしょう。
幼いときの、親や先生のひとことは、
その子の一生を左右するような重要なものなのです。「あなたはあなたでいい」、「今のままでいい」と言い続ける親の存在。
それが、”天才たち”の共通項でした。