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震災被災者の健康状態の悪化

03.11.2015 · Posted in 健康, 震災復興

震災から4年もたつのに、仮設住宅に住む人たちは、自分の家に住める日がくるのか、また、自分の家があっても戻れるメドが立たない人も多い。

震災前と激変した環境のなか、震災で傷ついた人たちの健康状態が悪化するのも無理はない。

こころのケアといわれていても、精神医療やカウンセリングをしたって、暮らしの安定が約束されなければ、ストレスや精神的な問題は改善するわけもなく、病は気からで体調も悪化してしまう。

また、食生活の不安定さも影響しているし、仮設住宅での暮らしでの運動不足による体力低下も増えている。被災の辛さから逃げるためにアルコールに頼る男性も多い。

自立した暮らしのメドがたたない限り、健康状態の不安定さは続くだろう。

●被災者3人に1人健康状態悪化
(NHK東北 03月07日 07時42分)

東日本大震災の発生から4年がたつのを前にNHKが大学と共同で岩手、宮城、福島の被災者1万人あまりにアンケート調査を行ったところ、仮設住宅での避難生活の長期化などによって3人に1人が震災前の持病が悪化したり新たな病気にかかったりしていることがわかりました。

NHKは震災からの復興状況を探るため、ことし1月から先月にかけて岩手、宮城、福島の仮設住宅などで暮らしている人たちを対象に早稲田大学と共同でアンケート調査を行いました。
アンケートでは住まいや仕事の状況、健康状態など100近い項目をたずね、5万5000人に配布し、1万人あまりから回答を得ました。

このなかで▼震災前の持病が悪化したと答えた人は35.4%、▼震災後に新たな病気にかかったと答えた人は32.4%といずれも3人に1人が健康状態が悪化していることがわかりました。
新たな病気についてどのような疾患かたずねたところ▼高血圧が25%と最も多く▼高脂血症が12.9%、▼精神疾患が10.7%、▼糖尿病が10.4%など運動不足やストレスなどを原因とする疾患が上位を占めています。

また、▼運動の頻度については、「ほとんどしない」が43.9%を占めたほか、▼アルコールを飲む頻度は「毎日飲む」、「週に5日から6日飲む」をあわせると4人に1人にあたる26.4%に上りました。

岩手、宮城、福島の3県では今もおよそ8万3千人がプレハブの仮設住宅での避難生活を余儀なくされています。
調査を行った早稲田大学災害復興医療人類学研究所の辻内琢也所長は「仮設住宅での生活は買い物にいくにも交通の便も悪いため食生活の悪化や運動不足などによって病気が増えるのではないか。震災発生から4年がたったが訪問医療の充実に加えて野菜などの食料品の訪問販売などのサポートを充実することが必要だ」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20150307/5930711.html

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