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愛着障害

03.01.2017 · Posted in 子ども

愛着障害。
随分前から認知されているのに、日本の現場ではきちんと対応されているのだろうか?

わざわざアメリカから専門家を呼ばなくても対応できる人たちはたくさんいる。

日本でのそういう人たちはきちんと認められているのだろうか。

そして、その対応方法が、学校や幼稚園の教員たちにきちんと共有できるルートが築かれているのか?浸透しているとは思えない。

大人の対応次第で改善できるのに、問題行動として処理され、発達障害のレッテルを貼られる。

そこを重要視しない行政、理解しようとしない福祉や教育関係者が少なくないことが問題だと思う。

●家族の苦悩にどう向き合う〜愛着障害
(NHK 2016年5月31日)

http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2016/05/0531.html


「『愛着』とは、乳幼児期に子どもが親との間で結ぶ、深い信頼関係を指します。
泣いたら『すぐにだっこしてもらえる』『おむつを替えてもらえる』ことなどを通して、子どもの中に『愛着』が芽生え、人を信頼できるようになります。

ところが、虐待や育児放棄などで親を信頼することができないと、感情のコントロールができない、他人を傷つけるなどの『愛着障害』になります。」


テリー・リヴィー博士
「どんな子もそういうことはするけれど、その時に『クッションでたたかれると不愉快だ』ときちんと言いなさい。」

子どもが問題のある行動を取った時には、すぐに目を見て注意するよう指摘しました。

愛着障害に対する心理療法は、日本の場合、子どもだけを対象にしたものが主流です。

しかし、リヴィー博士は「家族全体」を対象とし、子どものみならず、両親にも面接します。
子どもへの接し方など、「親としてのスキル」を教えることが特徴です。

テリー・リヴィー博士
「養子縁組で親になった夫婦は、愛着障害のある子どもを育てるスキルがない。
(虐待や育児放棄された)子どもたちは非常に難しい子たちだ。
親には『親としてのスキル』を与えることがまず重要だ。」


テリー・リヴィー博士
「この子は乳児院に行くことになるんだけど、彼はどんな気持ちだと思う?」

ヒロキくん
「悲しい気持ち、さみしい気持ち。
怖い。
僕の産んでくれたお母さんが僕を欲しがらなくて、すごく悲しい。」

テリー・リヴィー博士
「この子は自分に悪い所があると思っていた?」

ヒロキくん
「(うん)。」

自分が悪い子だったから、乳児院に預けられたと感じていたヒロキくん。
その思いに、あえて直面させます。
その上で、認識を変えさせるため、両親からもヒロキくんの目を見つめながら声をかけてもらいます。

テリー・リヴィー博士
「お母さん、この子は悪い子だった?」

母親 カズミさん(仮名)
「悪くないよ。
悲しい気持ちがすごく分かって、かあちゃんもすごく悲しい気持ちになるよ。
悪い子なわけじゃない。
愛される資格がある子どもだよ。」

父親 サトシさん(仮名)
「とうちゃんも悲しい。
愛されてるんだから、大好きだから、大丈夫。」

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