部下をうまく動かすコツ
部下をうまく動かすための指示の出し方として、「パフォーマンス心理学」の視点から細かく分けると、最初のプランの「指示」と途中の「念押し」や「ダメ押し」などの行動に、それぞれ特別な「技術」が必要だという。それらを総称して「クギ」とすると、部下の性格別に「クギ」の刺し方を変えるべきだとのこと。
「クギを刺す」「思い通りに動かす」といういい方も、どれだけおごっているんですか、といいたい。尊敬できる人柄なら、そんな小手先で考えなくても人はついてくるはず。
だが、そこは、プレジデントだから、あなたは偉い上司、デキる上司になるためにお教えしましょう、という姿勢が、「オレは偉いんだ、デキるはずだ」という自尊心をくすぐるんだろう。
コミュニケーションを円滑にするために、相手のタイプを考えるのは必要だが、こんな上から目線のコントロールで、本当に人が動くんですかね、思う。
●部下を思い通りに動かすクギの刺し方
President Online 2013年6月11日(火)http://president.jp/articles/-/9667?page=4
(1)打たれ弱い人
どちらかというと「内向性タイプ」が多く、日頃見ていても気弱な感じのする人々。
このタイプに「君のやり方はまずい」と正面から言ったり、あまりに大きな案件を期限付きで指示したりすると、それを重荷に感じてストレスとなり、つぶれてしまうので、やんわりと言葉をかけるように。
(2)劣等感が強い人
何か頼むと「私なんか……力不足で失敗するかもしれません」などと言い訳を並べて尻込みしたり、ちょっとひねくれて「私バカですから」なんて言う人もいます。
素晴らしい点を見つけて充分褒めてあげて、そのうえで「そして、これも直してね」と言いましょう。「しかし、これは直して」と言ってはいけません。
「しかし」という逆説語だけで圧迫感を感じるので、「Yes, but」ではなく、「Yes, and」でどうぞ。
(3)自信過剰な人
自分勝手な「優越感」を持っていて、心理テストを受けさせると「自己顕示欲求」がグンと強い人々。
本人の鼻を折らずに、他社の優秀な例などを挙げて「婉曲クギ刺し」が有効です。
(4)変化を嫌う人
心理テストをすると、「秩序欲求」が強い場合が多く、「前例に鑑みて」と言ったり、前のプランを変えることを怖がったりします。単なる面倒くさがり 屋の「省エネ」手抜きタイプで、小心者の場合もあります。「先々後悔しないために今踏ん張らないと、君も危ないね」と、チクリとリスクを明示するのが有効 です。
(5)自己満足型の人
何をやってもマイペース。「自分はこれで相当にがんばった。エライなあ」などと平和主義の安住タイプです。
本人のペースを認めたうえで、短くポイントだけ伝えましょう。自己満足しているだけに、あまり鋭く細かく修正点を指摘したりすると、急に反発しかねません。自分のやり方がよいと思っているので、あまり注意されると、陰で悪口を言ったりもします。