プロジェクトと政策提言で、世界の貧困問題に取り組む
特定非営利活動法人オックスファム・ジャパン 事務局長 米良 彰子 さん
●世界中の貧困削減のために
「貧困問題は、理由がひとつではない。いろいろな方に対し、いろいろな視点、いろいろなアプローチで働きかける必要がある。現状を伝えるのは重要だけれど、悲惨さを伝えればいいかというと、必ずしもそうではない。ひどい状況はあるけれど、みんなが関わることによって、こんなに変わる、だからこういうアクションをとって欲しい、ということを見せていきたい」。
オックスファムは、1942年にオックスフォード市民5人が、ナチス軍による攻撃で窮地に陥っていたギリシア市民に、食糧や古着を送ったことから始まった。チャリティーショップを開き、市民活動をしながら、第二次世界大戦後のヨーロッパの戦後復興、植民地独立への難民支援、自然災害に対する緊急支援などを行い、現在、17の地域を拠点に、世界99カ国で活動している。
オックスファム・ジャパンは、2003年に設立された。最も大きな活動としては、毎年5月に小田原から山中湖までのコース100kmを歩くイベント「トレイルウォーカー・ジャパン」を開催し、約5000万円もの参加費や寄付を集め、緊急支援や教育・農業などの国際協力に役立てられている。 (さらに…)