子どもの心に配慮した教育とは
学校で行われる「命の授業」「2分の1成人式」の内容で、家族のこと、生い立ちのことを扱って、結果的に傷ついたり自尊心を損なわれたり、悩んでしまう子がいる。
一部の子にとって、目的と逆のことが起こるという想像ができない教師が多すぎる。
家族にはいろいろな形式があり複雑であるのに、ある一定のタイプだけを対象につくられる授業は、全く教育的配慮に欠けている。
道徳教育もしかり。
教員自体が、大学を出てすぐに教員になっている場合が多く、社会経験がなく、世の中を知らなさすぎるのも、こういうことが平気で行われる原因だと思う。
●子どもの心に配慮した根拠ある教育を
(The HuffingtonPost 2017年01月24日)http://www.huffingtonpost.jp/yasumi-morito/education-with-consideration-for-childrens-mind_b_14349714.html
ーーーもう一つ、近年多くの学校が、自殺やいじめの予防、生命尊重学習などとして取り入れられている「命の授業」についても懸念を持っています。
たとえば、病気や苦難を乗り越えてきた大人の講演、生きたくても生きられない人もいるのだからという講演を聞くケースがあります。困難を克服した人は確かに立派だし、生きたくても生きられないという人がいるのも事実です。しかし、そういう話を聞いたあとで、たとえば「いじめを受けていて死にたい」ということを先生や大人に相談できるでしょうか? そういう気持ちを持っているのを否定されたような気持ちになったり、罪悪感を抱いたりするかもしれません。つらい状況の子どもにとっては、素晴らしい話も逆効果になりかねないのです。
ーーー私たちがすべきことは、子どもたちを感動させることでも根性でがんばれと励ますことでもなく、困ったときにどうすればいいかを伝え、困っている子どもから信頼されるような大人になることだと思います。