放射能で苦しむ福島の農家の苦悩
有機農法で地元の給食の食材にも提供していた自慢の野菜をつくっていた農家。
国から野菜の出荷停止の連絡が届いた翌朝、父親は首をつった。
収穫前のキャベツ7500個がダメになった。
事故の翌月に、耕していいという県の指示があったので、耕してしまったせいで田畑は全滅。
土を薄くはがす除染をせずに、ゼオライトをまいただけで、除染したという行政。
精神的な慰謝料として事故の年に8万円、翌年に4万円、たったの12万円。
風評被害ではなく、本当の被害。
現在、福島の米や野菜は放射能は検出されていなくても、「福島産」というだけで安く買い叩かれ、外食産業や病院の食材に回っている実態・・・
東京電力は、2015年3月期の純利益は5210億円の黒字の見通し。
安全な農作物を作るための補償もせず、日本の農業をぶち壊し、一部の人間だけが利益を得るという日本。
首つったおやじ、無駄死にさせたくねえ 福島の農家
(朝日新聞 2016年2月20日)
http://www.asahi.com/articles/ASJ2N0Q9QJ2KUPQJ00K.html土と生きる豊かな暮らしは、あの日、一変した。福島県須賀川市で農業を営む樽川和也さんは、東京電力福島第一原発の事故後まもなく父親を自死により失った。田畑も放射能で汚染された。東京で20日公開のドキュメンタリー映画「大地を受け継ぐ」で苦悩を訴えている。もう取り戻せない、償うことなどできない現実を聞いた。 (さらに…)