謙虚さ 慈しむ心
小学生の作文に、人と人、家族の理想が描かれている。
相手を気遣うことができる家族、
ひとつの現象を違った角度で見て、それを言葉にできる人間関係。
相手を慈しむ心、謙虚さ、感謝・・・
みんなが、こういうふうになればいい社会になるはずなのに。
今日私が学校から帰えると、お母さんが「お兄ちゃんの机を拭いていたら金魚鉢を落として割ってしまった。もっと気をつければよかったのに、お母さん、悪かった」と言いました。するとお兄ちゃんは「僕が端っこに置いておいたから、僕が悪かった」って言いました。
でも私は思い出しました。きのうお兄ちゃんが端っこに置いたとき私は「危ないな…」って思ったのにそれを言わなかったから、私が悪かったといいました。
夜、帰ってきてそれを聞いたお父さんは「いや、お父さんが金魚鉢を買うとき、丸い方でなく四角い方にすればよかったなぁ。お父さんが悪かった」と言いました。そしてみんなが笑いました。
うちはいつもこうなんです。
うちの家はいつもみんなが悪いのです。高木 善之・著 「ありがとう」(地球村出版) より