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Archive for the ‘メンタルヘルス’ Category

第2回 優先順位をどうつけるか

07.02.2013 · Posted in コラム, メンタルヘルス

●人生の要素

人生には様々な要素がある。仕事、家族、就職、結婚、家庭、学業、介護など、同じ要素があったとしてもライフステージによって優先順位は変わってくる。

学生時代には学校と家しかなかったフィールドが、年数を加えるにつれて増え、より複雑化してくる。40代の会社員なら、大きく「会社・仕事」と「家庭」とに分けられるだろうが、仕事は多種多様になり、趣味の比重が大きい人、社会人になってから大学院に通う人など、暮らしの中での優先順位はそれぞれ違う。子育て中の女性会社員であれば、男性の会社員より「子育て」に関する優先順位は高くなるだろう。同じような立場にいる人でも、個人の考え方や家族などの人間関係で、それぞれの要素の重要度も違ってくる。また、自分で考えた優先順位どおり進められない場合もある。

ワークライフバランスを考えると、偏らずにバランスよく暮らすのがよいように思えるが、いつもそうしてうまくいくとは限らない。入学試験のように簡単なものから手をつけて総合的に高得点を取った方がいい場合もあれば、一番の難問を処理するまで、次に進めない場合もある。

仕事だけを考えると、その職場の価値観に従って優先順位を考えればいいとはいえ、時期が重なったり人間関係が複雑に絡みあったりするケースもあり、時間、給与、人間関係、責任の重さなど仕事の条件と自分の性格や能力をよく吟味して、何から手をつけていくか優先順位をつけるのは簡単ではない。その方法で結果が大きく変わってくるため、優先順位のつけ方次第で、評価や将来にも結びついてくる。 (さらに…)

第1回 どれだけ自覚できるか

05.25.2013 · Posted in コラム, メンタルヘルス

「ワークライフバランス」という言葉が、よく聞かれるようになった。高度成長期には、仕事に没頭し、ワーカーホリックと呼ばれるような“仕事に生きる人”が良しとされた時期もあったが、最近、仕事優先の企業人の生き方に疑問を持つ人が増えた証拠だろう。仕事を優先した結果、健康を害したり、家族関係に影響が出たり、また、定年後に生き方が見えなかったりといった様々な問題が注目されるようになった。もっとも日本では、ワークライフバランスが「勤務時間と自分の時間のバランスの取り方」といった狭義の意味で捉えられていることが多い。

しかし、ワーク=仕事、ライフ=人生である。人生には、仕事だけでなく家庭、趣味、教育など様々な要素があり、趣味が多い人もいれば、介護や育児など家族関係の要素が多い人もいる。人によってその要素の種類も数も違ってくる。まず、自分の人生のなかに、どんな要素があるかを把握することと、仕事をどう位置づけるかを理解し、自覚することが大切である。その要素が、自分で納得がいくようにバランスよく配分されていることが、本当の意味でのワークライフバランスであり、それぞれの要素の相互作用で相乗効果があることが理想だろう。 (さらに…)

精神的病気で休職の教員5000人超 

12.30.2012 · Posted in メンタルヘルス, 社会

うつ病などの精神的な病気で休職した教員は、4年連続、5000人を超えたそうだ。

年代別で見ると、トップは50代。その後は、40代、30代と続く。
ストレスの原因は、40代以上は、校内の業務が集中すること、20代、30代は保護者の対応。

たぶん、この数字は一部で、本当はもっと多いのだろう。

書類などの業務が以前より増えて、子どもと接する時間が減ったというのも原因だといわれるが、仕事量が増えても、相互に協力や連携することやストレス軽減のためのシステムが学校内の組織になさすぎるのが原因ではないか。

●精神的病気で休職の教員5000人超 
(NHK 2012年12月24日)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121224/k10014398451000.html

昨年度、うつ病などの精神的な病気で学校を休職した教員は、前の年度より減少したものの4年連続で5000人を超え、10年前の2倍の深刻な状況が続いていることが文部科学省の調査で分かりました。

文部科学省が、全国の公立の小中学校と高校、それに特別支援学校の教員を対象に調査したところ、昨年度、病気で休職した教員は8544人と、前の年度より116人少なく19年ぶりに減少に転じました。

このうち、うつ病などの精神的な病気が5274人と62%を占め、前の年度より133人減ったものの4年連続で5000人を超え、10年前の2倍の深刻な状況が続いています。

年代別にみますと、最も多いのが50代以上で39%、次いで40代が33%、30代が21%、20代が8%となっています。

文部科学省によりますと、40代以上は校内の業務が集中することにストレスを感じる傾向が強く、20代や30代は保護者への対応に悩む傾向があるということです。

一方、昨年度、精神的な病気で休職した教員のうち、年度内に復職した人は37%、休職中の人は43%、退職した人は20%でした。

また、いったん復職したものの1年以内に再発し、再度、休職した人は12%でした。
文部科学省は、学校現場の業務量が増え、教員が多忙になっていることが背景にあるとして、
業務の見直しや相談体制の充実、復職プログラムの作成など、必要な対策を今年度中にまとめることにしています。

アトピー・カウンセリングのワークショップ

09.10.2012 · Posted in event, メンタルヘルス

アトピー・カウンセリングのワークショップを開催した。
9月8日 アトピーカウンセリング 1Day ワークショップ

講師・ファシリテーターは、明石郁生さん
生まれてすぐに喘息を発症、2歳で母をなくし、ステップファミリーに育てられた。
大人になってからアトピーを発症し、ひどいアトピーで社会人になって仕事でもひじょうに苦労され退職。39歳で渡米し、アメリカでアトピーを治療し完治された。

アトピーや喘息で死の恐怖を体験したこと、生育歴やアトピーによって社会でつらい思いをしている人をケアしたいと、心理カウンセラーになった。

今日のワークショップは、明石さんのアトピーの実体験やアメリカの治療法についての話だけでなく、参加者のそれぞれの症状と向き合い、どのようにアトピーと対峙してきたか、そのときの気持ちや感想をシェアリングしながら、今後アトピーを解決していくかについて、全員で対話しながらのワークショップだった。 (さらに…)