ADHDと診断される子どもたち、精神医療の犠牲者
落ち着きがなく、授業中に他の生徒と同じようにできない子どもたちは、注意欠陥多動症候群=ADHDと診断されると軽度発達障害児というレッテルが貼られ、療育指導や特別支援学級に移されたりする。
日本では1990年代からその動きが活発になったが、アメリカでは1960年代から「学校は地域社会に対して、学習施設としてよりも、精神保健施設としての方が貢献できる」という考えが広がったことによりこの動きが始まった。
アメリカでは、授業中じっとしていられない落ち着きのない子どもたちへの、ADD・ADHDというレッテル貼りの動きは1987年に始まり、1年間で50万人もの子どもが診断され、1997年までに、440万人にも広がった。
精神科医は、確固たる診断基準がない、精神科医によって判断が違うといいつつ、1999年には600万人の子どもがADHDとされ、現在、世界で2000万人の子どもがADHDという精神障害のレッテルを貼られている。 (さらに…)