家族とは
「それでも、生きてゆく」(フジTV)が終わった。毎回胸を打ち号泣に近い状態だった。
主人公(瑛太)が中学校のときに、妹が、中学の同級生に殺される事件から、加害者家族、被害者家族の行方を丁寧につづったドラマ。
加害者家族は当然のようにマスコミや世間から非難を浴び、居も職も転々としながら贖罪の意識をどうすればいいかわからず生きている。被害者家族は、納得のいかない思いを抱えながら、兄である主人公も母(大竹しのぶ)も父も、自分のせいで殺されたと思い、ずっと苦しみ続ける。
人が殺されると、法的には加害者のみ裁かれるが、実際には加害者家族も被害者家族も社会のなかで生きていくのは並大抵なことではない。加害者が刑期を終えて出所しても本質的には何も変わっていない。人の心の前で、法は、何も解決しないことを物語っている。 (さらに…)