自由の意味
”自由”というと、何も制限がない、縛りがない、状態。
素のままでいられて、心地よいこと、のように言われるが、それに伴った危険性や責任、デメリットは、忘れられている。自由という言葉は、とにかく、メリットだらけのような印象。自由は、そんないいことだらけではないはずだ。
渡邊奈々さんの「CHANGEMAKER」のサイトでこんな表現を見つけた。
ーー私にとっての「自由」はハメを外したり朝まで遊びに出かけることなんかではないということ、そんなことに全く関心が湧かなかった。私にとっての”自由” は、化学物質や作為的な助けを借りてつくりあげられた”一時的な”陶酔の状態でもない。つきつめると、私にとっての ”自由”は、” 一切の偏見や思い込みなしで、ひとやものに心を全開にして接するという心の状態を保つ”という勇気だということがIBIZAでの日々を通して朧げながらわかってきた。心を開くということは、vulnerableになるということであり、傷つくことをも受け入れるという勇気を持つことだ。傷つくリスクを負わねば人は本当の”自由”を手に入れることはできない。ーー
自由な発言・行動によって起こるすべてのことは、良い現象ばかりではない。想定外の嫌なコト・未体験のコト・取り返しのつかないコトだって含まれるはず。
それを受け止めるだけの責任を持たないといけないし、その責任を請け負うには、相当な勇気がいるはずだ。
”自由”を望むときには、自分が解放されるという居心地の良さを得られると同時に、それによって起こるすべてを引き受ける覚悟が必要である。
