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がん検診・人間ドックは受けない方がいい

08.06.2013 · Posted in ガン

人間ドックやがん検診で、早期発見・早期治療しても寿命は延びないどころか、検診でのエックス線やCTで、がんになるリスクが増える・・・予防医学の第一人者・新潟大学医学部教授の岡田正彦氏はこう指摘する。

●岡田正彦・新潟大学医学部教授 長生きしたければがん検診は受けるな
(現代ビジネス「賢者の知恵」 2012年02月15日 週刊現代)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/31785

この記事のポイントを並べると

・肺がん検診の追跡調査で、検診を定期的に受けていたグループは、受けなかったグループより肺がんの死亡率が圧倒的に多く、それ以外の病気による死亡率も明らかに多い。

・肺がんの検診を受けると、死亡率が高くなる理由の一つはエックス線検査。

・日本の専門家の「エックス線検査には放射線被曝というデメリットがあるが、それ以上にがんの早期発見というメリットの方が大きい」と主張に科学的根拠はない。

・日本人のすべてのがんのうち、3.2~4.4%はエックス線検査が原因だ、とイギリスの研究チームが結論づけた。

・胸部エックス線検査でさえ有害なのだから、被曝量がその数十倍から百数十倍もあるCTの検診はもっと有害。

・アメリカには、CTを繰り返し受けると、がんが十数%増えるというデータがあるが、日本では無視。

・日本のCTの普及率は、2位以下を3倍も引き離す、ダントツの世界一。

・手術でがん細胞を除去すると、免疫力が落ちる。手術後、何度もエックス線写真、抗がん剤、放射線治療、ハイリスクな寝たきりを強いられ、健康ではいられるはずがない。

・「がん=悪性」ではない。治療しなくてもいいがんがある。

・胃がんの死亡者数が減少した本当の理由は、日本人の塩分摂取量が減ったこと。
胃がん検診の普及が原因ではない。

・胃がん検診は、胃がんを減らすどころか、むしろ増やしている可能性がある。肺がん検診はエックス線写真1枚で済むが、胃がん検診はバリウムを飲んで検査中ずっと放射線を浴びる。その被曝量は、肺がん検診の100倍近く。

・胃がん検診をやっているのは日本だけ。日本は追跡調査をしないので、胃がん検診の有効性を実証する証拠はひとつもない。

・欧米では、大がかりな検診は意味が無いというのが常識。「検診はやった方がいい。ただし血液検査や尿検査があれば十分で、レントゲンや心電図までは必要ない」。

・日本で検診が有効とされ国をあげて推奨されるのが、ビジネス、つまり金儲けのため。

・医療が細分化されたため、自分の領域しか知らない医者ばかり。他領域への検診のリスクまで考えられない。

・医者は今までの自分を正当だったと信じたいため、検診に否定的な論文を目にしても、「それは例外だ」と自分自身にも言い聞かせ、患者にもそう伝える。

・「人間ドック」という言葉があるのは、日本だけ。世界で推奨している国は皆無。

・糖尿病検査において、ブドウ糖負荷試験は、身体に大きな負担。早朝空腹時の血糖値を計れば必要なデータが得られるということは、外国の調査研究で15年も前に明らかに。

・メタボ健診も、有効性は認められない。

・メタボ健診の大罪は、血圧が少しだけ高いと判定された人にも降圧剤が処方されることで、心筋梗塞などの余病を引き起こすことリスクがある。

・早期発見・早期治療をしても結果が変わらない。

・遺伝によって起こるがんは全体の5%ほど、残りの80%は原因が分かってきた。

・がんの発症の大きな要因は、エックス線検査、放射能、たばこや塩分の取すぎ、野菜や果物不足。

・野菜の栄養素を摂取できると謳ったジュースやサプリは、成分が分解され、がんを抑制する抗酸化物質が作用しないため、意味がない。

・薬や手術より、生活習慣の改善のほうが、1・5倍も病気の改善の効果がある。

明らかに日本の医療はおかしい。検診と称してエックス線照射やCT、人間ドックで検査代をとる、早期発見・早期治療といって治療しなくてもいいものを投薬・手術で治療費をとる。つまり、人の健康や命よりも、金儲けが優先なのがわかる。

この岡田教授が推奨する予防医療では、検査も最小限、薬も手術も治療をしないための医療なので儲けられない。

日本人は、医者という権威に弱い。
医者も自分の収入を上げるためには、薬を多めに出したほうがいいし、大した病気でもないのに大げさに言って治療したほうが儲けられる。その現実をわかったうえで、つきあわないといけない。

医者にも、この岡田教授のような医者もいれば、医師会の方針を盲信して、検診や治療を推し進める医者もいる。患者である私達が、どの医者とつきあうか、決めなければいけない。

身体や命を左右する医者選びは慎重に。自分の命は自分しか守ることはできない。

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