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砂糖の歴史、砂糖の害が蔓延するまで

10.25.2013 · Posted in food

砂糖の登場によって、むし歯や糖尿病などの慢性疾患が増えた。

砂糖は、人を堕落させ、健康を奪う麻薬。

砂糖とむし歯の歴史



砂糖はむし歯の原因であり、歯磨きはむし歯を予防しません。むし歯の最も大きな原因が砂糖であり、砂糖は人間にとって全く必要でないばかりか、むしろ害でしかないのならば、なぜ砂糖を摂り続けるのでしょうか?砂糖など世の中には全く必要の無い、麻薬でしかないのですから。



砂糖が世界史を大きく変えたことは以前にも述べました。16世紀当時の砂糖というものは、金と同等の価値を持つ非常に貴重な品物でした。であるがゆえに、王侯貴族の富の象徴として扱われていました。砂糖好きの貴族といえば、エリザベス女王(エリザベス一世、1533-1603)が浮かびます。彼女は特に砂糖を愛し、「砂糖の饗宴」を催すことで有名でした。彼女に気に入られようと肖像画家たちが描く絵は一様に口の閉じられた絵でしたが、彼女の歯は真っ黒で、むし歯でボロボロだったのですから無理もありません。



十七世紀の偉大な医師、トマス・ウィリスは著書「薬学理論」のなかで、砂糖と糖尿病との関係を指摘しました。砂糖と健康に対する懸念とは裏腹に、砂糖が大量に生産され、価格が安くなるとともに、庶民の間に猛烈に普及していきました。十八世紀の歴史家ウッドラフ・D・スミスは「砂糖入りのお茶やコーヒーは……十八世紀ヨーロッパにおける消費財の中でも最も重要で強力な組み合わせの一つであり、それ故に、西ヨーロッパのお気に入りの『ソフト・ドラッグ』(刺激物だが非合法のドラッグほど危険ではないもの)となった。なぜなら、それらによって尊敬すべき中産階級の仲間入りができたからだ」と書いています。



一方日本でも、1549年にフランシスコ・ザビエルの来日によってヨーロッパとの交易が行われるようになりました。日本からの主な輸出品は金と奴隷(若い女性による性奴隷)でした。そして輸入品は初期には火薬や銃火器でしたが、江戸時代となり治安が安定すると、砂糖が主な輸入品となりました。しかし大量の砂糖を輸入し続けたために日本にあった金が枯渇してしまい、徳川吉宗はサトウキビの国内生産を奨励しました。当然日本でも砂糖の大

量消費によってむし歯や糖尿病をはじめとする慢性疾患が急増し、十九世紀には大阪の儒者である中井履軒が著書「老婆心」の中で砂糖の害を述べ、砂糖亡国論を唱えました。



そして医学の発達した二十一世紀の今日に至っても、砂糖の害が広く知られているにもかかわらず、社会には砂糖が蔓延し、多くの砂糖中毒者を生み出し続けています。そうして日本国民の95%に治療済みも含めたむし歯があり、270万人の糖尿病患者を生み出しているというわけです。

まあ、こんなことをいくら書いたって、ジャンキーには伝わるわけないか♪

長尾 周格Timeline

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