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パキシル

10.08.2013 · Posted in 向精神薬

パロキセチン(パロキセチン塩酸塩水和物、Paroxetine Hydrochloride Hydrate)は、イギリスのグラクソ・スミスクライン社(旧 スミスクライン・ビーチャム)で開発された選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)である。

うつ病やうつ状態、パニック障害、強迫性障害、社会不安障害の治療に用いる。
気分が晴れずに落ち込んだり、悲観的になったり、やる気がでない、集中できない、眠れない・・といった心の症状を改善し、気持ちが前向きになるのを助ける。また、不安や緊張した気分をほぐして、気持ちを楽にする。
摂食障害、過食嘔吐、月経前不快気分障害、外傷後ストレス障害などに応用される。

パロキセチンは、脳内セロトニン神経系でセロトニンの再取り込みを阻害することで、脳内シナプス間隙に存在するセロトニン濃度が高まり、神経伝達能力が上がる。その結果、抗うつ作用及び抗不安作用を示すと考えられる。

断薬治療を行っているDDclinic の内海聡医師は、パキシルについて下記のように言っている。

パキシルについて
SSRIの中では最も悪名高き抗うつ薬であるだろう。胃腸障害、依存性、禁断症状、シャンビリから妊婦の催奇形性まで、まさに非の打ちどころがない悪薬。医師側として思うのは抜きづらい。10mgずつ減らすなどはなかなか難しく5mgとか2.5mgをはさまないといけない。本当は一気に抜くべきだが相当の知識と協力者がいないと無理である。パキシルは多くても事件を起こすが、動かした時減らした時に事件を起こすからやっかいである。この点はルボックス(デプロメール)とは少し違う気がする。パキシルはCYP2C19と2D6を強力に阻害する。一言でいうと絶対使うな、絶対他の精神薬と併用するなってことである。

【警告】
「7〜18歳の大うつ病性障害患者を対象としたプラセボ対象試験において有効性が確認できなかったとの報告、また、自殺に関するリスクが増加するとの報告もある」

つまり、薬を飲んでも効果はなく、自殺のリスクが増えるだけ、という薬。

【重い副作用】
・セロトニン症候群..落ち着かない、不安、興奮・混乱、体の震え・ぴくつき、発熱、発汗、頻脈、下痢。
・悪性症候群(Syndrome malin)..急激な体温上昇、筋肉のこわばり、体の硬直、飲み込みにくい、発汗、ふるえ、意識がはっきりしない。
・幻覚、せん妄、錯乱、けいれん..現実でない人や物が見えたり声が聞こえる、混乱、興奮、取り乱す、けいれん
・抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)..だるい、のどが渇く、頭痛、吐き気、けいれん、意識もうろう、気を失う。
・肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
・横紋筋融解症..手足のしびれ・けいれん、力が入らない、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿。
・重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向。

【その他】
・吐き気、食欲不振、口の渇き、便秘、下痢
・眠気、不安感、イライラ感、めまい、頭痛、だるい、ふるえ
・性機能異常(射精遅延、勃起障害)
・発汗、尿が出にくい、動悸、目がまぶしい、出血傾向
・発疹、発赤、かゆみ

パキシルの添付文書(pdf)






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