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エビリファイ

11.16.2013 · Posted in 向精神薬

メジャートランキライザー(強力精神安定剤)の一種である「アリピプラゾール」の製品名。
大塚製薬が発見・開発し、現在は60以上の国・地域で販売されている非定型抗精神病薬のひとつ。2006年1月に許可。

効能は「統合失調症」

脳内の神経伝達物質であるドパミンなどの受容体に作用し、ドパミンが過剰に作用している中脳辺縁系ではこれを減少させて幻覚・妄想などの症状を抑え、不安定な精神状態を安定させるとともに、ドパミンが不足している前頭前皮質ではドパミンを増量させて「やる気がしない」、「何も興味が持てない」といったような無為・自閉などの陰性症状を改善させる。また、抑えることのできない感情の高まりや行動などの症状を改善する。

通常、統合失調症の治療、双極性障害における躁症状の改善、うつ病・うつ状態の治療に用いられる。

抗セロトニン作用と抗ドーパミン作用をあわせもつ非定型抗精神病薬だが、同様に非定型抗精神病薬として有名なリスパダールなどとは薬理が違う。

エビリファイは従来の抗精神病薬に比べ、「ふるえ」や「こわばり」などの副作用が改善されているのがウリ。

断薬治療を行うDDclinicの内海聡医師は、エビリファイについて下記のようにいっている。

エビリファイについて
ジプレキサと違った意味で凶悪な薬であるといえるかもしれない。覚醒剤という名前がぴったりのメジャーで、その意味でも異質。睡眠薬をセットに出されるようになるのもその影響である。エビは副作用少ないというは幻想でしかない。確かに錐体外路症状などは他のメジャーより少ないが、メジャーの中での依存性は最凶である。また睡眠薬など必ずベンゾジアゼピン系依存させるように仕向けてくれるありがたい精神薬である。自殺励起が多いメジャーであると私は思う。エビと抗うつ薬は添付文書上禁忌になってないが、最も危険な組み合わせである。

【副作用】
不眠、神経過敏、アカシジア(じっとしていることができない)、振戦(手足の震え)、不安、体重減少、筋強剛、食欲不振、傾眠、寡動(表情の動きが少ない)、流涎(よだれが出る)、体重増加、吐き気、嘔吐、ジストニア(筋緊張異常)、便秘などが報告されています。 (これらの副作用は添付文書によると5%以上)。

また、下記のような症状は、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性がある。
・口が渇く、よく水を飲む、尿が多く出る [糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡]
・動かずだまっている、筋肉のこわばり、急激な発熱 [悪性症候群]
・舌を動かしたり、出し入れしたり、絶えず噛むような口の動き [遅発性ジスキネジア]
・吐き気・嘔吐、便がでない、激しい腹痛 [麻痺性イレウス]
・脱力感、筋肉の痛み、赤褐色尿 [横紋筋融解症]

また、患者の1 – 5%未満ではあるが、うつ状態の誘発、1%未満は躁状態を誘発する可能性がある。

エビリファイ添付文書(pdf)






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