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「こころの病気」プログラムによる、精神医療業界の刷り込み教育

11.20.2013 · Posted in 発達障害, 精神医療

現在の精神医療は製薬会社からの後押しにより、向精神薬の市場拡大とともに精神医療の普及に成功しつつあるが、最近は発達障害の概念の普及とともに、文科省も巻き込み、学校教育と称して子どもたちへの刷り込みを行い始めている。

現状の薬物治療が幅をきかせている精神医療に安易につなげることは、子どもへの薬物の影響の大きさと、障害のレッテル貼りによる差別やいじめの助長を進め、当事者の利益にならない可能性のほうが大きい。学校教育は、一種の洗脳とはいえ、不幸な子どもが増えることは非常に憂うるべきことだ。

国が推進する現実だけみると、精神医療従事者にとっては精神医療への認知や、精神障害を持つものにとって理解が進むと思われるため喜ぶ人も多いかもしれないが、実態やその効果は、全くの逆の方向に作用するだろう。

現在の精神医療では、なぜ精神障害が起こるかのメカニズムは、解明されておらず、その治療は薬物投与だけの現状を見れば、製薬会社主導によるこのプログラムの教育は、イコール、薬物投与への推進、製薬市場拡大にほかならない。

 

●「こころの健康早期支援モデル校」
http://www.mannari.or.jp/10/staff/2012/02/post-154.html

●平成20年度厚生労働科学研究費補助金「思春期精神病理の疫学と精神疾患の早期介入方策に関する研究」
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/04/dl/s0423-7d_0003.pdf

●中学生が学ぶのは、イーライリリー社が作成した「こころの病気」プログラム
「学校での精神疾患理解のために支援活動報告書2012年度」
https://www.lilly.co.jp/data/static/pdf/report_kokoro.pdf

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