玄米、意外に栄養吸収がよい
白米を食べるときは31品目食べないとバランスのよい栄養にならないが、玄米はそれひとつで様々な栄養価を含んでおり、完全栄養食ともいわれる。
ただ消化が悪いので敬遠されがち。
消化吸収率でみると、脂質の吸収率が、白米より玄米のほうが悪いが、最終的には玄米の吸収量のほうが多いとのこと。
●玄米と白米
玄米は完全栄養食品とも言われ、栄養価が高いことは多くの人が知っている事です。
しかし、食べにくいとか消化に悪いと思われ、敬遠されている人もいます。
このイメージがついたのは、国立栄養研究所が行った消化吸収の比較実験にて「玄米の消化・吸収は極めて悪い」としたためだと言われています。
しかし、実験結果を見てみると、タンパク質、糖質、脂質、無機質、熱量の消化吸収率の中で、玄米と白米の結果に差が大きく出たのは脂質でした。
白米の消化吸収率が86.8%に対して、玄米は58.3%ですが、玄米団子にすると、88.5%と白米よりも高くなるのです。
また、忘れてならないのは、最終的に吸収される量が重要で、100gの玄米の脂質が2.3gに対し、白米は0.8gにまで減ってしまいます。
先にお話した玄米と白米の脂質の消化吸収率をふまえると、玄米を食べる方が多く吸収できると言えます。
また、玄米を食べて胃がもたれるのは、白米や消化によい食べ物に慣れて退化した胃にいきなり玄米を入れることによっておこるので徐々に胃を慣れさせていく必要があります。
白米は精製されているので、体にスッと入りやすい。さほど噛まなくても食べられてしまうのです。
玄米に慣れるまでには10日から2週間くらいかかると言われていますので、自分の身体と相談しながら、始めのうちは少し量を減らして、よく噛むことに徹しましょう。
また、玄米はよく噛むことで味わいが出てきます。
福岡市にある高取保育園は、玄米中心の和食の給食を出すことで知られていますが、給食を食べる前に皆でまず玄米を100回噛むそうです。玄米の甘味が口いっぱいに広がり、本来のおいしさを感じるようになります。
玄米食にすっかり慣れてくると、和食の美味しさが一段と感じられるようになり、逆に洋食の味付けはそれほど好まなくなり、食事全体が健康的なものへ変わっていきます。
NAGAI proさんの記事より
https://www.facebook.com/NAGAIpro/posts/631007270295619:0