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宮城県のいじめ、前年度の6倍以上

12.11.2013 · Posted in 子ども, 震災復興

昨年度1年間に、宮城県内の学校で確認された、いじめの件数が、1万7000件と、前年度の6倍以上に増えた。

震災後のストレスや不安が原因のひとつといわれている。震災での変化は、心的な影響が大きいにちがいないが、目立ったものが増えたのか、それとも、教員や大人が子どもの様子の変化を以前より敏感に感じ取っているのか。

「教員が子どもたちから小さな情報を集めて早期に対応しようとした結果」とあるので、震災前までは、教員もそれほど細かい部分まで、対応していなかったのかもしれない。

安易に震災で増えたとは言いがたい。

●いじめ確認 前年度の6倍以上
(NHK東北 12月10日 18時47分)

http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20131210/3644061.html

宮城県内の学校で、昨年度1年間に確認された、いじめの件数はおよそ1万700件で、前の年度に比べて6倍以上に増えました。

宮城県教育委員会では児童生徒への定期的なアンケートなどできめ細かく把握した結果で、早期の対応につながっているとしています。文部科学省のまとめによりますと、宮城県内の学校で昨年度1年間に確認された、いじめの件数は小学校が8377件、中学校が1984件、高校が325件、特別支援学校が13件であわせて1万699件となりました。

これは、前の年度の1722件の6.2倍と大幅に増え、児童生徒1000人あたりのいじめの認知件数は42件と、鹿児島県や奈良県に次いで多くなっています。

おととし、大津市で男子中学生が自殺するなどいじめを巡る問題が相次いだことを受け、学校現場ではいじめをきめ細かく把握する取り組みを進めていて、とくに宮城県教育委員会では、去年夏からすべての学校にいじめに関するアンケートを毎月行うよう求めています。

県義務教育課の鈴木 洋課長は「教員が子どもたちから小さな情報を集めて早期に対応しようとした結果で、件数は大幅に増加したが解決した割合も非常に高い。震災によるストレスや不安を抱え配慮の必要な子どもが増えてきており、教員やスクールカウンセラーを増員するなどして、子どもたちが少しでもよい環境で学校生活が送れるようにしたい」と話しています。【いじめ対策 県内の取り組み】塩釜市の塩釜第一小学校は県教育委員会の指示を受けて、去年11月からホームルームの時間などに毎月、いじめに関するアンケートを行っています。

この日は、5年生のクラスで実施しました。
アンケートでは「いじめを受けているか」や「誰かがいじめられているのを見たことはあるか」などといじめの有無を直接、聞くだけではありません。

「学校は楽しいか」とか、「いま、先生に相談したいことがあるか」といった項目も設け、子どもたちが学校生活で感じている気持ちの変化や小さなトラブルも見逃さないようにしています。
さらに、連携を強めているのが臨床心理士などによるスクールカウンセラーです。

学校では自宅が被災するなどして生活環境が変化した子どもの心のケアにも役立てるスクールカウンセラーが月2回訪れ、専用の相談室で子どもたちの悩みに対応しています。

県教育委員会では、スクールカウンセラーの数を今年度、前の年度より23人多い177人まで増やし県内の小中学校に配置しています。

塩釜第一小学校の星 篤校長は「小さい芽のうちに摘み取ることで、いじめにしない、いじめを大きくしないということを心がけている。震災が経済的に影響を与え、子どもと接する時間が限られる保護者もおり、そのことで子ども自身もストレスを感じている。子どもたち全体では震災の影響は改善してきていると思うが、根が深いところで気持ちが重くなっている子どももいるので、家庭とも連携して、1人1人の成長を見ていきたい」と話しています。

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