外食産業の食べ物の実態 『インジェクション肉』『結着肉』
外食産業で扱われる食材は、さまざまな添加物が入っているが、その添加の方法は、日々進化している。
『インジェクション肉』とは、赤身の牛肉に液状化させた牛脂を注入、同時に軟化剤なども添加してできたもの。脂ののった柔らかい高級霜降り肉のような味わいに変わる。
結着剤でくっつけて形を整えた『結着肉』。
硬い肉の筋を抜いて酵素 添加剤などを加えて柔らかくした『柔らか加工肉』。
肉に使われる結着剤は、リン酸ナトリウム、カゼインナトリウム、増粘剤などの食品添加物。
結着肉の代表は、サイコロステーキ。内臓や脂身、すね肉などの細かい端肉を結着剤で固めてカットしている。激安の焼き肉店などで提供されるカルビやハラミなどもそう。結着肉を焼くと、脂分が多いから異常に火が上がったり、肉がばらける。
スーパーなどで売られる「ネギトロ」は、キハダやカジキといったマグロの「赤身」に、ショートニングや精製ラードが混ぜられている。
肉やマグロ信仰が、こんな不自然なものを作り出している。本物の肉やマグロがそれほど安価に手に入るわけがないが、似たようなものでもいいので、口に入れたいという欲求が強い人が増えたせいだろう。
こういった食べ物を偽装といって拒否するか、ある程度おいしければいいと許容するかは、その人次第だが、不自然な食べ物を食べることで起こる身体への影響は、気づいた時には手遅れかもしれない。
●知らぬは客ばかりなり 外食産業実はこんなふうに作ってます 一覧表付き 生姜焼きから、ネギトロ、クリスマスケーキまで | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]