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ミネラルウォーターは、硝酸性窒素入?!

01.23.2014 · Posted in food, 健康

セブン‐イレブンで売られていた7銘柄の水質を調査したところ、「六甲のおいしい水」「Volvic」「evian」から、硝酸性窒素が2 mg/L検出された、とのこと。

恐ろしい。

 

六甲のおいしい水、volvic、evianは硝酸性窒素入り 幼児は注意

 セブン‐イレブンで売られていた7銘柄の水質を調査したところ、「六甲のおいしい水」「Volvic」「evian」から、硝酸性窒素が2 mg/L検出された。ブルーベイビーや発ガン誘発のリスクがあり、水道法で10mg/L以下とする水質基準が設けられている物質だ。基準内とはいえ、お金を出してまで、これらを買って飲むのは避けたほうが無難で、特に乳幼児がいる家庭には持ち込まないほうがよい。では、オススメはどれか。  

◇ミネラルウォーター類をチェック
 「日本ミネラルウォーター協会」調べでは、2005年の日本の国民1人あたりのミネラルウォーター年間消費量は14.4リットル(輸入分含む)。10年で約3倍に増えた。各国・各地の名水、自然のイメージを売りにしている水や、健康飲料的な売り方をしている水が、店頭にいろいろ並ぶ。安心して飲める水はどれだろうか。

 私は、水の簡易水質検査試験紙「クリスタルチェック」(硝酸性窒素、亜硝酸性窒素、総硬度、総アルカリ度、pHを検査するキット)とTDSテスター(水中にある不純物の濃度を測定)を持ち歩き、水道水や市販のミネラルウォーターなどをチェックしている。

水の簡易水質検査試験紙「クリスタルチェック」(左上)
●販売元:バイエルメディカル株式会社
●価格:¥3,675(消費税込み)
●簡易水質検査試験紙 25回分
電気伝導度「TDSテスター」(左下) 左図は「クリスタルチェック」のチェック方法 右:本企画の様子は、ニュース番組でも放送された(TBS『NEWS23』より)。チェックしている水は、evian。

 

 

 チェック方法は簡単。試験紙を1秒間、それぞれの水に浸す。それを色調表の色枠と比較し判定するのだが、つけてすぐに、「総硬度」「総アルカリ度」「pH」を計測。30秒後に「亜硝酸性窒素」、60秒後に「硝酸性窒素」を色調表の色枠と比較して判定する。硝酸性窒素は、0,1,2,5,10,20,50(単位:mg/L)の7段階で判定する仕組みになっている。

 一方、TDSテスターは、水に浸すだけで数値(ppm)が自動的にデジタル表示で出てくる仕組みだ。TDS(Total Dissolved Solid=全蒸発残留物)の値が高過ぎると、汚れた水と見なすことができる。

 今回、この簡易検査の対象としたのは、8検体。セブンーイレブンで購入したミネラルウォーターの「六甲のおいしい水」「Volvic」「からだにうるおうアルカリ天然水」「CRYSTAL GEYSER」「富士山のバナジウム天然水」「evian」の6本と、ボトルドウォーターの「酸素プラス」。同時に、自宅(浅草在住)の水道水もチェックした。

検査結果の一覧表
◇半数から硝酸性窒素を検出
 結果は、右表のとおり。亜硝酸性窒素はいずれもゼロだったが、「六甲のおいしい水」「Volvic」「evian」から、硝酸性窒素が各2mg/L、検出された。自宅の水道水も、同じく2mg/L含まれていた。

 国立環境研究所などによれば、硝酸性窒素とは、肥料、家畜のふん尿や生活排水に含まれるアンモニウムが酸化されたもの。人が硝酸性窒素を多量に摂取すると、体内に亜硝酸態窒素として吸収され、血中でヘモグロビンと結合してメトヘモグロビンとなり、これは酸素運搬能力がないため、体内の酸素供給が不十分となり、酸欠状態となる。また、硝酸性窒素は、胃の中で発ガン性のN-ニトロソ化合物を生成する。

 日本の水道水では1978年に基準が設けられ、現在の水質基準では、硝酸性窒素・亜硝酸性窒素の合計値で10mg/L以下となっている。

硝酸性窒素が出たミネラルウォーター3本
 環境省が2005年12月に発表した、全国の地下水質の測定結果(平成16年度)においても、項目別の環境基準超過率では、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が5.5%(前年度6.5%)と最も高く(続いて砒素、ふっ素、テトラクロロエチレンの順)、年々、増加傾向にある厄介な物質だ。

 東京都水道局サービス推進部広報サービス課(03-5320-6326)に聞いた。

--水道水から硝酸性窒素が少量、検出されたんですが、大丈夫でしょうか。

 「特に乳幼児がたくさん飲んだ場合、硝酸が亜硝酸に変わって、血液中に取り込まれ、赤血球と結びついて、酸素が運べなくなり、酸欠状態(チアノーゼ)になってしまう“ブルーベイビー問題”が生じたので、基準が設けられました。海外でも10mg/L以下なら、問題は発生していません」

--大人の場合は大丈夫ですか。

 「健康で胃酸が普通ならば問題ないはずです。乳児はまだ未発達なので、血液中に入ってしまう。大人の場合、そもそも漬物やハムなど他からも沢山摂取している。乳児は、(例えば粉ミルクなど)水からミルクをつくることもあるので、一番リスクの高いところを前提として、基準を決めている」

--海外ではどういう基準になっているんですか。

 「日本では、WHOの参考値を基準にしている。計算式が若干異なるんですが、同じ基準で比べるとですね、え~、計算しますと…、WHOは11.29mg/Lです。日本は10mg/Lなので、ほぼ同じです」
(以上、浄水課水質係・カナミさん)

 つまり、乳幼児にガブ飲みさせない限りは、早急に深刻な事態には至らないという。だが大人であっても、摂取しないに越したことはない。ゼロのほうが衛生的で、健康だ。

 いったい、水道水と何が違うのか。硝酸性窒素が出た3銘柄を販売する企業に、殺菌方法なども含め、聞いてみた。それぞれに、簡易チェッカーで硝酸性窒素が2 mg/L検出されたことも伝えた。

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