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歯周病の治療

03.09.2014 · Posted in 健康, 医療全般

歯周病の治療は、「口腔内処置」と「全身の免疫力アップ」。
口の中だけ、いじっても治らない。

歯周病の治療

僕のウォールを読んでいる人や、拙著「歯医者が虫歯を作ってる」を読んだ人なら、歯周病の本当の原因と正しい予防法がお分かりかと思います。しかし、もう既に歯周病になってしまっている人、治療が必要な人もいるでしょう。そういう人のために、正しい歯周病の治療法について書きます。

まず歯周病というのは、全身及び局所の免疫低下によって起こるんでしたね。ですから歯周病の治療にとって最も重要なのは、低下した免疫力の回復です。これ無しに歯周病の治療など、絶対にありえません。

お口の中の免疫力の低下の原因は、不正咬合、むし歯、歯周病などによる咬合機能の低下、すなわちよく咬めないことがあります。また、唾液の分泌量や性状が変化し、抗菌作用がうまく働かなくなっていることも大きな要因です。唾液に関しては全身状態が密接に関係しますから、結局お口の中だけをいくらいじっても、歯周病は決して良くはなりません。

歯周病の口腔内処置は、歯の表面についているプラークや歯石などを取る治療がメインとなります。しかし、歯ぐきの奥深くに侵入した細菌や歯石は、歯ぐきを開くことなしに完全に取りきることは出来ません。しかし全身の免疫力が低下したままだと、歯ぐきを開く侵襲によって、さらに破壊が進んでしまいます。ですから全身の免疫力の低下に対する対応が何よりも重要なのです。

全身状態と局所の状態改善を同時に行うことで、歯周病はコントロールできます。逆にどちらが欠けても破壊を食い止めることは出来ません。ちなみに当クリニックでは、全身の免疫状態を詳しく検査するために、予防歯科精密検査を利用しています。逆にいえば、予防歯科精密検査を受けられない人には、歯周病の治療は行えません。ですので保険診療のみで歯周病の治療を希望される方は、当クリニックに来るだけ無駄ですから、他所に行ってください。
(お口の消防士)

長尾周格氏のFacebookより

https://www.facebook.com/shukaku.nagao/posts/603622929715615

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