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相手の言うことを受け取る

08.17.2014 · Posted in view, コミュニケーション

相手の言うことを、そのまま受け取り、受け取ったことを相手に伝えること。

簡単なようで難しい。

人は本心をそのまま理解しようとする人に心を開こうとするし、受け取ってもらえることが、大きな助けにもなる。

でも、人は自分が正しいと思っていて、相手の意見をジャッジしたり、自分の思い通りに修正しようとする場合が多い。

そんな人とは、信頼関係は築けない。そんな親に育てられたら、人を信用できない、本音で話すことができない大人に育ってしまう。

今年も、ひとりでバスに乗ってうちにたどり着いた甥っ子。
家にいても、あいかわらずボケーとしてるので
お祭りに連れて行った。

お友達が、ブースで、面白~い機械を使って
ストレス・チェックというのをやっていたので
甥っ子もやってもらった。

「誰かのことを考えてください」
ストレスのあることを考えると、
ぴよよ~~ん と針が動きます。

「それは誰ですか?」
「・・・・パパ」

そこから甥っ子は、お友達にちょっと話をしたようで
私がちょっと席を外している間に
えらく華やかな、ニッコニコの笑顔で戻ってきた。

あとからお友達に
「何話してた?」ってきいたら
「パパが大嫌い」と言ったらしい。
そして、どんな風に嫌いかというと

この甥っ子が言う、「パパ」というのは私の弟で
私と弟は当然、同じ父に育てられたわけですが
この弟が、自分が父親になって、
父とそっくりの振る舞いをするのであります。
急に怒鳴る。
子どもはビクビクしている。
家にいるといつ怒り出すかわからない。
私もそうでしたけど、いつも父の顔色を見ていました。
だからとにかくパパが家にいたら
彼はいつ怒鳴られるかわからず、生きた心地がしないのです。

それはおいといて
このお友達ですが
甥っ子の
「パパが大嫌い」云々、に対していちいち
なんと答えたか。

「わかりました!(話してくれて)ありがとう!」

(笑)
・・・・普通、子どもがそんなこと言うと
周りの大人は
「そんなこといっちゃダメだよ」とか
「お父さんだって頑張ってるんだから」とか
「もっと君も・・・・」とか

否定したり、意見を修正することに走るのですが

お友達は
ただ単純に彼の意見を受け取り、
受け取ったことを示しただけなのでした。
そして彼は本当に晴れやかな気分になって

その後の数日間ですが
もっと小さい時のような無邪気な笑い方をするようになって
ちょっと前より機敏に動けるようになっていました。

このお友達はダイアネティックスカウンセラーというお仕事の、
話を聞くカウンセリングの、プロの技術を使っただけなのですが

相手の意見をただ、聞いて、それを本当に受け取り、
受け取ったことを示す。

ただそれだけのことが
どんなにその人自身に対して
どれだけ助けになるのか
ということを、改めて
感じた出来事なのでありました・・・・。

大人というのは常に「子どもより自分の意見が正しい」
というような、固定した考えを持つ間違いを犯しがちです。

その人自身がコミュニケートしたいものを
引き出し、話させたら(そしてちゃんとこちらが受け取ったら)
その人は自分でなにが正しいかを
見つけ始める、と聞いたことがあります。

本当にそうなのだと思います。

岡田樹代子さんのFacebookより

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