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ネパール被災女性、人身売買の危険

05.13.2015 · Posted in 世界, 女性問題

ネパール地震後の混乱が続くなか、被災した女性や少女たちが、だまされて人身売買の被害にあっている。

ネパールでは毎年、1万2000~1万5000人の少女が人身売買されており、今回の被災で「救済」のふりをしてだますケースが増加。

主な先は、インド、そして、韓国。

災害が起きると、常に弱者への被害の深刻さが増す。

◉ネパール被災女性に迫る人身売買“魔の手” 渡航先は印のほか韓国も…少女標的
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150511/frn1505111829010-n1.htm

 8000人以上が死亡したネパール大地震で、被災した少女たちの身の安全が危ぶまれている。もともと人身売買が横行している同国で、震災後という混乱期に乗じて、農村部の貧しい少女たちがブローカーのターゲットになっているというのだ。人身売買先として最も多いのはインドだが、近年、問題となっているのは韓国。ネパール女性が高齢の韓国人男性と結婚してトラブルが続出し、国際社会からも非難を浴びている。

 ネパール大地震の生存者が、性産業に従事させる目的での人身売買の恐怖に直面している-。英紙ガーディアン(電子版)が今月5日、こんなショッキングな記事を載せた。

 同紙によれば、ネパールでは毎年、1万2000~1万5000人の少女が人身売買されているとみられるという。地元NGOは、今回の震災は、ブローカーにとって、“救済”という名目で被災した少女たちを誘拐する絶好の機会だと警戒。実際に“救済”に行ったり見に行くふりをしているとの報告を受けているという。

 ネパールで、最も問題になっているのはインドへの人身売買だ。組織的な人身売買集団があるといい、良い職につけると、少女をだまして誘拐。インドの売春宿に売り飛ばされ、1日20~30人も相手にさせられ、HIVに感染するなど深刻な社会問題となっている。

 一方、人身売買先はインドだけではない。同紙では「韓国や遠く離れた南アフリカにも連れ去られている」とも報じた。

 韓国とネパールの接点は意外だが、国家人権委員会の2012-13年のリポートによると、おおよそ1000人のネパール女性が韓国人と結婚して韓国に移住しているという。

 「韓国では豊かで幸せな生活が待っている」などという結婚ブローカーの文句につられ、結婚すると、韓国人の夫によって監視されたり、暴力を振るわれるなどの問題が起きているというのだ。 同リポートではある被害者の実例を紹介している。26歳の女性が50代の韓国人男性と結婚。ある日、帰宅が遅れたところ、激高した夫に頭を壁に打ち付けられ、気絶し、病院に運ばれたものの半身不随となった。すべての夫婦が問題に直面しているわけではないというが、「女性に敬意を持って接しない高齢の韓国男性」(同リポート)の存在が、問題の温床にあるとしている。

 今年3月には、ネパール当局に、中韓への結婚ブローカーら3人が逮捕され、このうち一人は韓国籍の男だった。地元メディアによると、ネパールには中韓を専門とする結婚ブローカーは80以上あるとされ、被害者は10代の少女が多い。

 夕刊フジで「新・悪韓論」を連載するジャーナリストの室谷克実氏は、「韓国の農村部は深刻な嫁不足に悩んでおり、20年ほど前から、東南アジアを中心に外国籍の女性を迎えるケースが増えている。だが、外国人妻へのDVなどトラブルは多く、カンボジアでは一時、韓国人との結婚について禁止令を出した。韓国は男尊女卑が激しく、外国人の女性だからという理由で起きている問題ではない」と指摘する。

 女性の人権を尊重し、旧日本軍の慰安婦問題を糾弾してきたはずの韓国。深刻な南アジアの人身売買にはどう向き合うのか。

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