「犬猫殺処分0」を目指す熊本市動物愛護センター
年間20万頭の犬猫が殺処分される現実に立ち向かうため、熊本市動物愛護センタ-では、2002年、「犬猫殺処分0」の目標を掲げた。
動物愛護センターに連れてきた飼い主を説得したり、殺処分に立ち会わせたり。
人間の勝手さを自覚させ、命の大切さをわからせる。
人として当たり前のことをきちんと実行。
数は激減したがゼロにはなっていない。でも、これは素晴らしい成果。
他の都道府県も見習ってほしい。
●前人未到の「犬猫殺処分0」を目指す熊本市動物愛護センターが注目されている
http://matome.naver.jp/odai/2137448040786520801・環境省の調べによると、平成22年度に全国の自治体で殺処分されたペットの数は、犬・猫だけでも年間約20万5000頭にも及んでいる
・【殺処分の法的根拠】狂犬病予防法第6条九項「犬を抑留したとの通知を受け取った後又は公示期間満了の後一日以内に所有者がその犬を引き取らないときは、予防員は政令の定める所により、これを処分することができる」
これに立ち向かう覚悟で「殺処分0」を掲げ、実行したことは・・
・熊本市の愛護センターでは、安易な引き取りをせず、『この犬と暮らした日々を思い出してください』『引き取り手を真剣に探しましたか?』といった指導をします。
・場合によっては、飼い主を殺処分に立ち会わせる。
飼い主に犬を抱えさせたまま、獣医師が麻酔薬などを静脈注射する。犬は飼い主の腕のなかで痙攣しながら亡くなっていく。そんな経験をした飼い主は「二度と飼わない」などと言い残し、帰っていくという。久木田憲司所長は当時をこう振り返る。
「本来、市の窓口は市民に嫌な思いをさせてはいけないのですが、犬を捨てに来た人には、嫌な思いをしてもらおうと決めました。窓口では時には声を荒げてでも説得し、翻意してもらおうと考えたのです」「噛み癖があって飼えない」60歳代の男性はそんな理由で、コ-ギ-を持ち込んできた。元々飼っていた息子が海外転勤になり、自分が面倒を見ることになったという。「犬が悪いことをしたんだから、罰を受けて当然だろう」そう主張する男性に対し、小山信係長がこう詰め寄った。
「噛んでいいと教えてしまったのはあなたの息子ではないか。息子の失敗を、なぜこの犬が命をかけて償わなければいけないのですか」成果は・・
持ち込まれるペットの数も平成14年度には242頭でしたが、平成23年度には32頭にまで減った。