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日本が変わらない理由

12.18.2015 · Posted in 社会

社会問題に関心がでてくると、なぜ、そうなるか、構造や原因を探すのにのめりこむ。しかし、自分なりに謎解きができると、それに満足して、次のステップにいかない。

知らない人に、自分が知っている情報を伝えることで、優位にたった気になり、その優越感で満足してしまう。

元々、社会問題に関心が出てきたのが、その問題が解決され、世の中がもっと良い方向に行かせるにはどうすればいいか、を知りたかったからなのに、いつのまにか、「知る」だけに満足して終わってしまう。

わかったふりをして、知ったか意見を言うだけなんて、何の役にも立たない。

話すだけ、叫ぶだけで、行動しなければ、何も変わらない。

日本が変わらない理由

多くの人が今の日本をおかしいと思い、このウォールを見る人もそのヒントと対策を求めていることは間違いないだろう。しかしその割に日本にはいまだ何の変化もない。それどころかより悪化した方向に進んでいて、利権側、体制側、大企業側、製薬側、金融側は統制と情報戦略を進め、それに騙される人は後を絶たず、さらにいえば情報を知り陰謀論的構図を知っていると自称する者たちが、実はそれを助けるという皮肉な構図になっている。

全部がつながっていて陰に落ち込む一方という今を見れば、喧伝され海外メディアに流れるすべてのものは同一の意思を持っている。それ以上に生物学的な基礎や、生命としての基礎を知っている人間を見ることは皆無である。たとえばそれが陰謀論者による放射能安全論、医療大麻のヘボイ罠にさっさとひっかかる似非右翼たち、児童福祉などの構造に対する無理解、肉食草食に関するツマラナイ対立などにつながっていく。

しかしもっと根本的なものを考えると、これは日本が変わらない理由ではない。陰謀論的なものを追求していくと、結局金融資本が悪いだ偽ユダヤ人が悪いだ、キリスト教が悪いだ統一教会だ創価学会が悪いだという話になるが、そんなものはつまらない被害者意識の表れに過ぎない。この日本が変わらない理由は日本人の小市民たちそのものの問題であり、このウォールであれなんであれ、見ていて日本が変わるために行動しなければ、と叫んでいる人たちの本性にこそよるのだ。

周りの人にワクチンだなんだと話をしても伝わらなくて嘆いている、それ以上にワクチンはダメだとわかるが他人は聞かないので避けるようにしている、そういう話は日本が変わらない初歩に過ぎない。ようするに日本人にとって自分たちの体裁や評価は、日本そのものや次世代に対する責任よりもはるかに軽く、日本人にとっては行動しないことは最高の美徳であり、影響を与えないことも最高の美徳であり、きれいごとを吐くことだけが最高の美徳である

私がこういう活動を本格化したのは4年ほど前であり、大した年月もたっていないのになぜ有名になったのだろうか。古くからやっていてもより大きな知識を持っていても、より日本人がきれいごとにこだわってもなぜここまで状況は悪化しているのか。それは日本人がいつも遊んでいるからであり、やる気もないのにやる気を出したふりをしてわかった気になっている、「自称覚醒日本人」があふれているからである。陰謀論者は所詮その手先に過ぎないレベルなのだ。

内海聡氏のFacebookより

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