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データや論文が正しいとは限らない

05.24.2014 · Posted in 医療全般, 精神医療

データ、研究論文、学会、教科書・・・そういったものに書かれたものを元に、イイ悪いが決まっていくが、その元となるものが、正しいかどうかを疑う人は少ない。

クスリにしても、トクホにしても、効果があるかどうかのものさしとなっているものが信用できるかどうか、疑いの目を向けたほうがいい。

ノバルティスファーマの降圧剤「ディオバン」の事件でもわかるように、クスリは、それを売るため、承認されるために、都合のいいようなデータや論文を作成しているのは、今や製薬業界では常識。お抱え医師を接待して、その医師が論文を書いたように見せかけているが、実際に書いたのは製薬会社の社員だったりする。

実験データも、2週間で効果があったのは事実であっても、1か月後悪化していたことは出さない、というか、そうなるのがわかっていて、出るとマズイので実験さえしないというものもある。

花王のエコナに関しても然り。お墨付きとしてのデータや論文が間違っていたら、承認されたことなど意味はないし、逆に悪いものであっても良さげなデータを出せば、まかり通ってしまう現実がある。

あなた方ニンゲンがよく信じている、権威、論文、研究、教科書。それらは嘘で塗り固められています。その根幹をなすのがゴーストライティング、つまり「代筆による嘘の報告と研究論文」です。そんなものしかない世界で医学や化学を信じるという愚行、愚民にふさわしい行動です。

米国政府監督プロジェクトという、連邦政府の「腐敗を暴く」非営利監視調査団体に掲載された資料には、パキシルの販売を10年以上にわたって支えてきたゴーストライティングのことが記されている。またこの企画には多くの著名な精神科医も関与しており、今も彼らは多額の補助金を国立衛生研究所(NIH) から受けていることが、POGOの資料文書では明らかにされている。

その後10年間にわたって、スミスクライン・ビーチャム社(現在のグラクソ・スミスクライン社)はSTIに対し、論説、医学誌記事、そして少なくとも一冊の医学教科書のゴーストライティングに代金を支払った。教科書の原稿を書いたのはSTIの二人、サリー・レイデンとダイアン・コニグリオで、スミスクライン・ビーチャム社が原稿の最終版を承認。シャッツバーグとネメロフは、共に2006年の会計年度以来、NIHの財源から2330万ドルを支給されている。

2001年、STIのサリー・レイデンの手助けで書かれた”スタディー329 ” の論文。これは、”Journal of the Academy of Child and Adolescent Psychiatry”誌に発表され、主執筆者のブラウン大学医学校、マーチン・ケラーとその他21名の著名児童精神科医らが、「この研究は青年期の大うつ病治療におけるSSRI、パロキセチンの有効性と安全性を示すエビデンスを提供するものである」と報告。グラクソ・スミスクライン社の内部書類には、「この研究は[パキシル]が実際には青年期うつ病治療における有効性を示しておらず、公表が望まれる論文ではない」と認める中で、研究者はこうした結論を導き出していたことになる。うまくいかなかった研究をゴーストライターが肯定的な研究に変身させ、その不正な科学論文にアカデミックな精神科医が署名する。ケラー博士は2006年の会計年度以来700万ドルをNIHの財源から受け取っている。

2002年、STIのサリー・レイデンとさらにもう一人が、エール大学医科大学キンバリー・ヨンカーズの研究をゴーストライト。レビュー用にSTIが原稿をヨンカーズに送った際には、医学誌(Psychopharmacology Bulletin) に論文を提出する前に、ゴーストライティングの関与を示す証拠を削除することも指示。ヨンカーズ博士は2006年の会計年度以来、640万ドルをNIHの財源から受け取っている。

内海 聡氏のFacebookより

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