人工甘味料を摂るほど太ることに
「カロリーゼロなら太らない」というのはウソ。
自然の糖質なら脳が反応するわけだが、人工甘味料は脳が糖をとったと認識せず、血糖値に異常をきたす。
「アステルパーム」「サッカリン」「スクラロース」などの人工甘味料は、人工なわけで化学物質でできた食品添加物。
ペプシは「PEPSI ONE」の甘味料を、アスパルテーム使用を止め、「スクラロースに切り替えるようだが、どっちも変わらない。
アスパルテームができた経緯を知れば、よくないものだとわかる。
→参考 人工甘味料アスパルテームが、アメリカで認可された裏事情
人工甘味料なんて、身体にいいわけがない。
●なぜ「やせたいのなら『カロリーゼロ』は控えるべき」なのか
(産経デジタル IZAニュース 2015.04.27)「ゼロカロリー」「ノンカロリー」といった謳い文句の炭酸飲料や菓子などに使用される人工甘味料。体重増加や糖分摂取を気にする人々向けに注目されているが、この添加物を摂取することで、逆に、肥満や糖尿病の原因になることが判明。イスラエルの研究チームがそれを証明する論文を発表し話題になった。人工甘味料はわれわれの体にどのように作用するのか。
《イスラエルの研究チーム》
2014年9月に論文を発表したのは、イスラエル・ワイツマン科学研究所のエラン・エリナフ博士とエラン・シーガル博士らによる研究チーム。チームは砂糖をカロリーのない人工甘味料に変えても体重が減少しない原因を長年追求してきた。
そもそも、甘いのにカロリー「ゼロ」ってどういうこと?
糖を人工甘味料に置き換えている
どうしてノンカロリーあるいはゼロカロリーの食品にはカロリーがないかというと、通常使用されている砂糖を人工甘味料に置き換えることで、そのカロリーを抑えているなどという理由がある。
人工甘味料は、舌の上に甘い味覚を残すが、体内には吸収されない
NAS(ノンカロリー人工甘味料)とも呼ばれる、人工甘味料は添加物の一種。舌の上に甘い味覚を残した後、体内に吸収されることなく腸管を通過するのが特徴。これが、砂糖とは違い、カロリー量が「ゼロ」(あるいは「無視できる程度」)になる理由。
ノンアルコールビールや第3のビールにも人工甘味料が
米ハーバード大学で研究員をしている大西睦子医師は、カロリーゼロの炭酸飲料には多種の人工甘味料が混ぜ合わされた“カクテル”状態で使われていると指摘する。その例として、発泡酒や第3のビール、ノンアルコールビールなどを挙げる。
カロリーゼロ炭酸飲料 360mlあたり塩分64mg摂取するものも
そんな中、人工甘味料の「リスク」を示す論文が
論文の主旨:「人工甘味料は糖尿病や肥満のリスクを高める」
イスラエルのワイツマン科学研究所のエラン・エリナフ博士とエラン・シーガル博士らによる研究チームが2014年9月、英科学誌「Nature」(電子版)に発表した論文では、「人工甘味料(研究では特定の3種類を指す)は糖尿病や肥満のリスクを高める」としている。
マウスで研究 人工甘味料を投与したら血糖値が下がらなくなってしまった
特定の甘味料を投与→血糖値が高いまま、下がらず
研究チームは「アステルパーム」「サッカリン」「スクラロース」といった3種類の人工甘味料を、水に混ぜて実験用のマウスに与えた。その結果、血糖値が下がりにくい状態になることを発見した。このような血糖値が下がりにくい状態を「耐糖能異常」という。
ちなみに、糖を投与したマウスには異常は確認されなかった
ただの水や砂糖水(ブドウ糖を溶かした水)を摂取したマウスには耐糖能異常はみられなかった。
《耐糖能異常》
耐糖能異常とは血糖を下げるインスリンの働きが悪くなり食後の血糖が上昇する状態。前糖尿病状態と考えられる。
人工甘味料を摂取したマウスの排泄物を腸内細菌をもたないマウスに注入→やはり血糖値が急上昇
研究チームはまた、3種類の人工甘味料を摂取したマウスとブドウ糖を摂取したマウスの排せつ物を、腸内細菌を持たないマウスの体内に注入した。すると、人工甘味料の排せつ物を注入されたマウスの血糖値は急上昇。
しかも、注入されたマウスの腸は活発化。栄養分から糖をしぼりとる動きも
人工甘味料を摂取したマウスの腸内細菌を注入されたマウスの腸内細菌は、別のグループと比べより活発になり、栄養分からブドウ糖を搾取する働きを見せた。
マウスでの実験を人間に応用したところ、やはり血糖値の上がり方に異常が
まず380人への調査で、人工甘味料と血液指標の関連性を確認
チームはイスラエルの約380人を対象とした調査で、人工甘味料を多く摂取する人は摂取しない人に比べ、体重や腹囲の増加に加え、血糖値や糖尿病に関係する血液指標の上昇がみられるのを確認。
次に、健康な男女7人に7日間、人工甘味料を摂取させた
イスラエルの研究チームは、ふだん人工甘味料を摂取しない7人のボランティアに、米食品医薬品局(FDA)が定める1日あたりの最大摂取量の人工甘味料を含んだ食事を7日間摂取してもらい、耐糖能異常を調べた。
結果、摂取したうちの4人に耐糖能の著しい低下がみられた
摂取させた結果、7人中4人の血糖値が、マウスと同様に、5~7日以内に上昇し、腸内細菌の構成にも変化が見られたという。
論文の結論を“少し専門的に”言うと…
「3種類の人工甘味料は、腸内細菌の増殖と機能を阻害し耐糖能障害を促進」
イスラエルのワイツマン科学研究所のチームは、上記のような、複数のマウスと少人数の人間に対して実験を行った結果、アスパルテーム、スクラロース、サッカリンの3種類の人工甘味料が腸内細菌の増殖と機能を阻害し、実は耐糖能障害を促進していると結論づけている。
ちなみに、“緑のコーラ”には人工甘味料は使われていない
コカ・コーラに植物由来の甘味料を使うのは初めて
米国では2014年8月、日本では3月から発売されている“緑色のコーラ”「コカ・コーラ・ライフ」は、甘味料として植物のステビア使用しているという。日本コカ・コーラが植物由来の甘味料を使うのはこれが初めて。
カロリーは“赤いコーラ”の4割程度
カロリーは100ミリリットルあたり19キロカロリーとし、「コカ・コーラ」(同45キロカロリー)の4割程度にまで引き下げた。砂糖の使用を抑えめにすることで、オリジナルより低カロリー。