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Archive for the ‘震災復興’ Category

避難生活なお28万人 東日本大震災1000日

12.11.2013 · Posted in 震災復興

東日本大震災から、1000日たった、12月5日。避難生活社は、まだ28万人もいる。

【東日本大震災】
避難生活なお28万人 東日本大震災1000日(東京新聞 2013年12月5日)

 東日本大震災の発生から4日で1000日目を迎えた。ピーク時は約47万人に上った避難者は減少しつつあるが、今なお約278,000人(11月14日現在)が避難生活を送る。行方不明者は2651人(11月8日現在)で、津波被害を受けた沿岸部では不明者の捜索が続いている。 

 復興庁によると、避難者は全都道府県に分散。県外に避難したのは、東京電力福島第一原発事故を抱える福島県からが最多の49,554人となっている。死者は15,883人。さらに、避難生活中の体調悪化や自殺などによる「震災関連死」は2688人(三月末現在)に上る。

宮城県のいじめ、前年度の6倍以上

12.11.2013 · Posted in 子ども, 震災復興

昨年度1年間に、宮城県内の学校で確認された、いじめの件数が、1万7000件と、前年度の6倍以上に増えた。

震災後のストレスや不安が原因のひとつといわれている。震災での変化は、心的な影響が大きいにちがいないが、目立ったものが増えたのか、それとも、教員や大人が子どもの様子の変化を以前より敏感に感じ取っているのか。

「教員が子どもたちから小さな情報を集めて早期に対応しようとした結果」とあるので、震災前までは、教員もそれほど細かい部分まで、対応していなかったのかもしれない。

安易に震災で増えたとは言いがたい。 (さらに…)

宮城県の小中学生の不登校の7.5%に、震災の影響あり

11.29.2013 · Posted in 子ども, 震災復興

宮城県の小中学生の不登校の7.5%に、震災の影響あり、という記事。

ただ調査結果は、あくまで「教員の視点」なので、子どもの心への感受性が低い教員だと、わからないだろう。

この調査は、宮城県の中学生の不登校出現率が3%で、全国1位だったから要因を分析する必要があるため行ったとあるが、震災後3年目になってやっと調査を真剣にするなんて、遅すぎる。 (さらに…)

避難先で増える児童虐待

11.21.2013 · Posted in 子ども, 震災復興

児童虐待の対応件数が2012年度、仙台市を除く宮城県と福島県でいずれも前年度から1・2倍増えた。震災後、復興の見えないなか、住環境は悪くなり、仕事もなくなって経済的に不安定になり、家族間の不安や不満、ストレスは、最も立場の弱い子どもに向けられるのは当然だろう。

特にいわき市は、約3万人もの避難者を受け入れ、元々のいわき市民と避難者の間に確執が起き、トラブルが増えている。人口は増えたといっても、いずれ帰る人間のために、行政サービスを充実させることをしようとしないため、病院、保育園、学校、住宅など十分でないところにさまざまな事情を抱えた人たちが住めば、トラブルが起こるのも当然だ。

子どものための相談事業などを充実させても、住環境を整え、仕事がなければ、本当の意味での解決はしない。

まず、大人が全国の他のエリアと同等の生活ができるための支援をすべきではないだろうか。 (さらに…)

東京都の地震危険度調査

09.20.2013 · Posted in Library, 震災復興

東京都は、9月17日に地震の「地域危険度測定調査」を公表した。

危険度の高いのは、足立、墨田、荒川などの河沿いの下町が多い。

都が大地震危険度調査 区部東部に「5」集中 壊リスクは減

(東京新聞 2013年9月18日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tohokujisin/list/CK2013091802100016.html

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東京都は十七日、震度5強~7の地震が発生した際の「地域危険度」の測定調査結果を公表した。都内五千百三十三の町・丁目ごとに、建物倒壊と火災の危険性、消防救助活動のしにくさ(活動困難度)を調べ、五段階で相対評価した。危険度が高いのは足立区、荒川区、墨田区など区部東部に集中。都内全体の建物倒壊の危険度は、建て替えの進展などにより、五年前に比べ7・5%減った。

地域危険度は、都が約五年ごとに調査している。今回は東日本大震災後、十七年ぶりに改定した液状化予測図なども反映させた。

建物倒壊と火災の危険度、活動困難度を加味した総合で最も危険度の高いランク5に分類されたのは、全体の1・6%に当たる八十四カ所の町・丁目。市区町村別では足立区が二十二カ所で、荒川区と墨田区が各十五カ所、葛飾区七カ所、大田区と江東区が各六カ所。多摩地区はすべてランク3以下だった。

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(さらに…)

「思いを表せない」震災から2年半後 被災地の子どもたち

09.17.2013 · Posted in 子ども, 震災復興

目前で家族や友人が亡くなり、家が流され、町が失くなるのを見てきた子どもたち。その時から今までの思いを、大人のようにうまく言葉にできない子も多い。小さすぎて何がどうなっているかもわからなかったが、少しずつ大きくなって、わかってきたこともあるだろう。

そして今の生活。自分の家は?これからどうなるのか? 
震災後2年半もたっているのに、見通しがつかないまま、仮設住宅で暮らしている子も多い。

この記事の「死んじゃった子もいるのに…という悔しさがある。なぜ僕は生きてるんだろう。聞きたいけど、なんて聞けばいいか分からなくて。我慢して、我慢して」という言葉は、とても重い。

なぜ、自分は生きているのか?

言いたいこと、聞きたいことはたくさんあるけど、聞いちゃいけないんじゃないか?

そんな思いを胸に押し込めながら成長する子どもたちは、どんな大人になるのだろう。

自分の気持ちや思いを言葉に表さずに大きくなるなんて。関心や興味を持って体験し、議論を交わしながら、アイデンティティが築かれて1人の大人に成長していくのに、それにどこかで背きなから生きていくなんて、どこかで壊れてしまうのではないか。

嫌なことにはあえて触れずに早く忘れたほうがいい・・・なんていう人もいるが、忘れることなんてできるわけない。思いを口に出し言葉にし、誰かに聴いてもらいながら、現実を認めていくこと。子どもたちこそ、そういうことを十分にしていく必要があるのではないかと思う。 (さらに…)

東北被災地での孤独死

09.12.2013 · Posted in 震災復興

9月11日、被災3県での仮設住宅での孤独死が81人もいる。

東北の被災地では復興が進まず、津波が来ない場所の用地造成や、放射能の影響などで、未だに自分の家に住む目処がつかない状態。先行きが見えない状況で、希望を持てるわけもなく、家族を失った一人暮らしでは、生きる気力もわかないだろう。

自殺数は明らかにされなかったが、たぶんかなりの数に上っているだろう。

阪神大震災のときにも高齢者の孤独死が問題になったが、そのときの教訓は活かされているとはいえない。 (さらに…)

福島県外避難 6割がPTSDの疑い

08.12.2013 · Posted in メンタルヘルス, 震災復興

PTSDの検査をどのようにしたのか?
どういう結果で、そう判断したのか?

阪神大震災の頃と検査基準や症状への理解が随分、変わってきていると思う。

今回の震災後は、やたら心のケアが叫ばれているが、精神医療分野は調査や研究する側で、見方がかなり違ってくる。

こういう結果の数字ばかりあげて、その後のケアが不足しているのは事実で、被災者側からすると、病気のようなレッテルだけ貼られて、あとの支援がないのは二次被害に近いのではないか。

 

●福島離れ避難生活 6割がPTSDか
(NHKNEWSweb 8月29日 21時20分)

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から2年以上たっても、福島県を離れて避難生活を送っている人のうち、およそ60%がPTSD=心的外傷後ストレス障害の疑いがあることが支援団体の調査で分かりました。

支援団体は「社会的援助が不十分なことが原因ではないか」と指摘しています。

この調査は、弁護士などで作る被災者の支援団体、東京災害支援ネットと震災支援ネットワーク埼玉が早稲田大学と協力して行ったものです。

東日本大震災や原発事故の影響で、福島県から東京都と埼玉県に避難している4268世帯に、ことし3月から4月にかけて郵送で質問を送り、499人から回答を得ました。

調査では、PTSDの疑いがあると判断された人は、およそ60%に上りました。

PTSDは、災害や大事な人の死など、強い精神的ショックを受けたことが原因で、つらい体験を急に思い出したり、不眠や集中困難な状態が続いたりする精神的な後遺症のことです。

今回の調査では、その後遺症として、日常生活の中で震災の恐怖を急に思い出したり、小さな揺れや物音に過剰に反応したりするケースが多く確認されたということです。
また、心のストレスがどれだけたまっているのか、「抑うつ・不安」や「不機嫌・怒り」、それに「無気力」の3つの指標で調べたところ、基準値より高い値を示し、心理的ストレスが高い状態だと判断された人は半数以上いました。

震災支援ネットワーク埼玉の愛甲裕事務局長は、「単純に比べることはできないが、阪神大震災の1年4か月後に兵庫県の会社員を対象に行った調査では、PTSDの疑いのある人は、およそ13%だったというデータがあり、今回の60%という数値は、危険な状態を示している。避難生活の先行きが見えないことや、社会的援助が不十分なことが原因ではないか」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130829/k10014142561000.html

被災地でアルコール依存症増加

07.05.2013 · Posted in メンタルヘルス, 震災復興

大きな災害や事件の後にはPTSDになる人が増え、心の均衡を保つため何かに依存する人が増える。特にアルコール依存になる人の増加は、医療関係者なら誰でも知っていることで、仮設住宅に移ったばかりの時期に、被災地ではそういう危険のある人をたくさん見かけた。

震災後2年目には「心のケア」が騒がれメディアでも連呼していたが、アルコール依存の防止やケアに的確な大きな動きがあったとは思えない。

東北会病院は、仙台の精神科専門病院で、震災後早くからアルコール依存の防止に動いており、仮設住宅を回ったり支援員への研修などを地道に行なっていた。 (さらに…)

福島から避難した母、それぞれの決断

03.15.2013 · Posted in view, 震災復興

3月9日、福島母子避難の会in関東の、最終回「トークトークふくしま」に参加した。
今回は、2人の母が決断した話を語ってくれた。

1人は、東京に母子で避難してきたシングルマザーの菅野久美子さん。
家探し、保育園探し、仕事探し・・・東京での1人での子育ては本当に大変だったと思う。それを乗り越えて、ようやく落ち着いた昨年の夏、違和感を感じ、「変わっていきた!」という自分の気持ちに気づき、本当の居場所探しを始めた。

両親のいる福島に帰ることも考え、再度、福島を訪れ、その環境を実際に見て、「戻れない」ことを確認した。

では、どこに住むのか?
彼女が、見つけたのは、岡山だった。

町の雰囲気、自然と町の便利性のバランス、適度に田舎、農業もできそうな環境、くるものは拒まない地域性。自分の生い立ちや性格から、自分という人間を見つめなおし、最もfitするところを探し当てたのだと思う。その行動力と決断力の凄さ。 (さらに…)