誰でもできる被災者支援、たくさんの人の協力を
昨年クリスマスの頃、福島から母子避難しているAさんから連絡がきた。
「赤坂プリンスに避難していた男性が、赤プリ退所後身体を壊し入院。10日程前に退院したが、都からは病院の近くの部屋を提供されたが、生活用品が何もそろっていない。都や赤十字から提供される家電などの生活用品もまだ届いておらず、支援してあげられないか」。
Aさんがいうには、母子避難していると、子どものために何が必要なものは、調達しようと必死で駆けずり回るが、退院後すぐでは土地勘のない土地で思うように動き回れないだろうし、男性だと知らない人間から何かをもらったり提供されたりすることに抵抗があるだろう。特に、東北の男性は「武士は食わねど高楊枝」的な思考が強く、信頼関係ができるまで、素直に提供を受けるのがなかなか難しい。また、母子避難の人たちは、ある程度まとまって暮らして、お互い協力や情報交換ができるが、一般のところにひとりで暮らしていると、いろいろな支援が届かない、ということだった。 (さらに…)
性暴力に遭った人が、自信をもって人生を送るために
特定非営利活動法人 しあわせなみだ 代表 中野 宏美さん
●性暴力ゼロを実現するために
「性暴力に遭った人は、そこで人生が終わりではない。もう一度元気を取り戻し、輝いて、幸せな人生を送ってほしい」。
中野宏美さんは、性暴力に遭った人、その家族やパートナーが流す「かなしい涙」をうれしい時に流す「しあわせなみだ」に変えるという思いを込めて、『しあわせなみだ』を立ち上げた。その活動は、ブログでの情報発信や公的機関への研修など性暴力ゼロのための啓発活動「リボリューショナリー・ティアーズ」、性暴力に遭った女性や子どもを美容で輝かせる「ビューティフル・ティアーズ」、ウェブサイトを通じた性暴力ゼロに関する情報のプラットフォーム構築、裁判支援、メール及びスカイプカウンセリングで性暴力に遭った方を支援する「チアリング・ティアーズ」の3つがある。
性暴力に遭っても警察に届ける女性は13.3%しかいないという現実から、性暴力に関する正しい情報を拡げるとともに、被害者が健康を取り戻し幸せに暮らせるための支援活動を行なっている。 (さらに…)
【東日本大震災女性支援ネットワーク】被災地の女性の雇用支援充実のお願い
【東日本大震災女性支援ネットワーク】は、12月19日(月)小宮山厚労大臣、被災地の女性の雇用支援充実の申し入れを行いました。
【東日本大震災女性支援ネットワーク】は、東日本大震災で被災された女性たちを支援する団体がより支援しやすくするための情報提供やネットワークをつなげる中間支援団体で、最近、メディア担当でお手伝いすることになりました。19日も厚労大臣への申し入れに同行してきました。
事前に被災地や被災された女性たちからのメッセージを集め、その声から雇用支援には何が必要か要望書をまとめ、厚労大臣にお渡ししてきました。
19日の申し入れは、16日(金)に決まり、週末の数日でメッセージを集め、被災者や支援活動をされている方々から70近い数が集まりました。
被災地の女性の現状を伝える貴重な声なので、こちらにも転載します。 (さらに…)
電話で届く子どもの生の声を伝え、子どもが生きづらい社会を変える
認定NPO法人 チャイルドライン支援センター
専務理事・事務局長 太田 久美さん
●子どもたちの声を社会に反映
「誰でも、わが子は大事。わが子だけ良ければいいという人が増えているが、わが子と同世代の人たちが生きる時代が、安心・安全・豊かでなければ、必ずわが子に跳ね返ってくる。だから、わが子だけでなく、みんなが幸せになれる社会を作っていかないとダメなんです」。
『チャイルドライン』とは、18歳までの子どもなら誰でも、全国どこからでも、自分の気持ちや抱えている問題などについて自由に話すことができるフリーダイヤルのこと。認定NPO法人 チャイルドライン支援センターは、全国44都道府県の74のチャイルドライン(2011年6月1日現在)の活動をネットワークし、チャイルドライン全体の広報や研修を担当している。ヨーロッパから発祥したチャイルドラインは、英国ではその番号を知らない子どもはいないが、日本では知名度が低い。子どもの世界で起こっていることは、社会を映すといわれるが、太田さんは、子どもたちの声から、多くの子どもたちが置かれている状況を社会に伝え、生きやすい社会づくりのために活動している。 (さらに…)
日本人の幸福度
ブータンのワンチュク国王夫妻が来日し、その爽やかさ、清々しさに心打たれた人も多いと思う。
「『GNHはGNPよりもより大切である』と発言するような素敵なトップがいる国だから、国民の95%が幸福と感じるんだろうなぁ」と、トップと国民の関係で幸福度を直結して考えてしまった。
このGNH(Gross National Happiness=国民総幸福感)は、1972年に、ブータン国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクが提唱した「国民全体の幸福度」を示す“尺度”である。これはブータン固有のものなので、この尺度で他の国を測ったデータはないが、それと似たようなもので地球幸福度指数というものがある。
地球幸福度指数は、イギリスの環境保護団体であるFriends of the Earthが2006年7月に紹介した国の幸福度のレポート「THE (UN)HAPPY PLANET INDEX」によるもので、「人生の満足度」「平均寿命」などの要素から計算された数字によるものだそうだ。 (さらに…)
被災地女子中高生の本音
仙台で支援活動を行なっている門間尚子さん(活動ブログ:センダイポデロサ日記)が、3・11からの4ヶ月間で出会った女性中高生から聴いた声の一部を紹介している。
大人たちが大変で忙しいときには、子どもたちは大人に気を遣っていて本音をいわない。まだ乳幼児や小学生は、自分自身をコントロールできず感情があふれ出てしまうけれど、中高生になると、下の兄弟の面倒もみなければならず、大人の大変さもわかるので、余計に我慢している。
被災地復興の狭間で子どもたちの声は後回しにされがち。このコメントは、思春期特有の女子の心の叫びであり、今後の心のケアをするうえで、とても貴重な内容である。3・11から半年以上たった今、被災地外では震災が風化していきつつある状況で、いまだに復興のメドもたたず、こんな気持ちを抱えながら暮らしている子どもたちや多くの人がいることを忘れてはいけないと思う。 (さらに…)
10月29日「東日本大震災 私たちだからできること〜Pray and Action〜」
10月29日 「東日本大震災 私たちだからできること〜Pray and Action〜」に参加した。
基調講演は、3・11からの支援活動を「センダイポデロサ日記」につづる門間尚子さん。
シンポジウムでは、下記3名のそれぞれの活動報告とともに、門馬さんを加えて4名が、「今後、私たちだからできること」について、それぞれの思いを語った。
*震災後の女性・子ども応援プロジェクト 藤原志帆子さん
「“女性や子どもが主体”になれる復興のかたち」
*インパクト東京 森山奈央美さん
「震災を通じて考える“私を守れる、私”」
*災害時の性暴力・DV防止ネットワーク 山本潤さん
「“震災後の社会”が性暴力を許さない社会になるために」
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門間尚子さんの基調講演の一部を紹介したい。 (さらに…)
写真セラピー体験講座、無事終了!
第1回 写真セラピー体験講座(10月16日)を行いました。
とてもお天気が良く、まさに撮影日和。
参加者は、自分のカメラを持って撮影にGO!
今の気持ちを大事にしながら、気に入ったものを撮ってきて頂きました。
15分ほどで戻ってくる人、時間いっぱいかけて戻ってくる人、それぞれ。
たくさん撮ってきたなかから一部を選んでプリント。
それを自分の表現したい気持ちのまま作品にしていきます。
創作途中はみんな無言でもくもくと作業。
材料やパーツを選んでるうちに、どんどん発想がわきでて、とても素敵な作品に仕上がっていきました。 (さらに…)
自然からの享受を見直し 災害から暮らしを考え直す
NPO法人 日本エコツーリズムセンター理事・事務局長 中垣真紀子さん
●エコツーリズムを推進
「自然のなかで頑張っている人を応援しよう!地域を元気にしよう!という目的でエコツーリズムを活性化するための活動をしています」。
中垣真紀子さんは、2007年に発足したNPO法人日本エコツーリズムセンター(以降、エコセン)で、エコツーリズム、自然体験活動、環境教育の第一人者である日本各地のメンバーを支援するとともに、東京と神戸で月1回開催する「エコツアーカフェ」や、エコツアーガイド養成、地域コーディネーター養成といった人材育成の他、シンポジウムやWEBマガジンによる情報発信などエコツーリズム普及のための活動を行っている。 (さらに…)